First Creation: 2004/10/02

Last Update: 2006/07/28

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自作

自作キャンドル作りにチャレンジ。

ベルガモットでアロマキャンドル風に仕立ててみた。

2004/10/02 Saturday

自作PC

一週間ほど前のこと

5年ほど前になるか、PC を自作した。当時は Pentium III 933MHz と言えばなかなかの高スペックで、何かしらのソフトを動かしていてもストレスは感じなかった。当時のプログラマーはハードウェアの性能をプログラムの腕でカバーしていたところがあって、低スペックの PC でもソフトが動作するよう、日夜努力してくれていた。ところがハードの性能が向上するにつれて、ソフトが高スペックを要求し始めた。

私の主な PC利用方法であるネットでの情報収集にも、その影響は如実に現れている。たまに訪れる HP で、FLASH のページを開くと、マウスの動作に処理が追いつかないことがある。何というか、マウスを動かすだけで FLASH が CPU に負荷をかけている感じだ。FLASH なんざ使うなと思いつつも、時代の潮流は止められない。

しかもご老体に止めを刺すような事件が、今夏発生。年を経て熱さに弱くなったのか、Windows2000 のクセにブルースクリーン、もしくはフリーズを連発するようになった。

本来 700MHz で稼動する CPU を 933MHz にクロックアップして使っていたのだが、もしやと思い 700MHz に戻したらフリーズ現象はぴたりと止んだ。クロックアップして使っている方が悪いのだが、933MHz に慣れた身には、700MHz は少し遅くて悲しくなる。たかが 233MHz の差じゃないか、と思うなかれ。ベースクロック 133MHz × 7 と 100MHz × 7 という風に捉えると、体感速度がだいぶ違うのだ。少なくとも、133MHz × 7 になれていた私にとっては、指がカギの字に曲がってしまうほどの遅さだった。

ある日ネットをうろうろしていると、PCサクセスなる通販のページを発見した。PCパーツの品揃えが豊富で、(ここが重要なところだが)それなりに安いのである。これこそが天啓ではないか。私は早速二代目PC を作ろうと決心した。

ところで、現在使っている PC は、6〜7代目にあたる。私の PC暦は 15年ほどで、PC-9801 のころからのお付き合いである。おかげで目も悪くなった。昔から MS-DOS のコマンド打ち込み式に慣れているせいか、未だに Windows という OS に違和感を覚える。最近は Linux に脚光が集まってきたようで何よりだ。しかし一般ユーザーは、あえて不便な Linux を使い始めることはないだろうから、Windows の地位は揺るがないはずだ。しかし油断は禁物だ、ゲイツ。

話を戻して、希望スペックとして、CPU は Dual にしたいところだが、一年中電源をつけっぱなしのため、電力消費量がバカみたいに跳ね上がることは避けたい。そのため、今流行の Hyper-Threading でガマンした。これは、一つの CPU を擬似的に Dual に見立てることで、処理能力を向上させる技術だが、CPU 100% の処理をさせるような場合は、大して意味を為さない。所詮その CPU が持つ性能を上回ることはないのである。ほんの少しマシになる程度と考えておこう。

次にハードディスクだが、Raid 0 は外せない。Raid とは、複数のハードディスクを一つのハードディスクに見立てる技術で、Raid 0 は、二つ(もしくは複数)のハードディスクに交互にデータを書き込んでいく方式だ。大げさに言うなら、読み書きの速度が複数(ハードディスクの台数)倍になる。 その分、リスクも複数倍で、例えば複数のハードディスクのうち一つでも壊れたら全データがパーになってしまう。

Raid 1 という安全性を確保する技術(ミラーリング。同じデータを二台の HDD に書き込むことで、1台がダメになってもデータは無事)もあるが、データはまた集めればいいだけと割り切る。大切なデータはバックアップを取ることにして(たぶん面倒で取らないだろうが)、あくまで速さ優先である。

さて、今度は外観、PCケースである。タワー型が欲しい。中途半端なミドルタワーはもう必要ない。男らしくでっかいやつが欲しいのだ。それとクロックアップに耐えられるように CPUファン、さらにケース全体の対流を良くするためのケースファン、そして電源は静音設計のものにした。

パーツ 商品名 概要
PCケース COOLERMASTER 「CM Stacker」 タワー型
CPU Pentium 4 3.20EG Socket478 BOX Hyper-Threading。クロックアップで 3.6GHz は堅い
M/B ASUS P4P800-E DELUXE 実は Raid機能が on Board
Memory DIMM DDR SDRAM PC3200 512MB CL3 ×2
HDD Maxtor 7Y250M0 250GB×2、S-ATA
Raid :Promise FastTrak S150 TX4 S-ATA HDD に 4つまで対応。将来的に、250GB × 4 = 1TB を予定
VGA MATROX Millennium P650 将来的に Dual Monitor を予定

ところが、注文後にメールで回答があって、PCケースが 10月中旬になるかもしれないとのこと。ちなみに今は 8月初旬だ。実際にPCサクセスのページの商品紹介をみると、納期A になっている。ということは、2〜5日で発送できなければおかしいわけだ。

ケースの納期

CM Stacker の納期

通販の注文が忙しくてページが更新できないという苦労は分かるが、ケースなしで送られてきたって組み立てられないだろう・・・ まあ、その他にも三点ほど入荷が遅れているパーツがあるので待つ。しかし、早く仕入れて欲しいと思う。それはもう切実に。気分はもう新しい PC のことでいっぱいだ。

今日

PCサクセスからメールがあり、商品を発送したとのこと。しかし、何の商品が送られたのか書かれていない。ケースも発送されたのかどうかが気になるところだ。ケースが入ってなかったら暴れてやろう。

自作蝋燭

最近蝋燭について思うところがあった。雑貨屋などで見かける蝋燭は、香りつきではあるが、12時間も持たない蝋燭に 500円は高いのではないかと思う。そこで次のような発想が生まれた。「自分で作れば安上がりなんじゃないか?」 これぞ天啓だ。思い立ったが吉日、ネットで情報収集開始。それをまとめたのが以下の流れである。

蝋燭作りにチャレンジ

キューピーのテーマソングを思い浮かべながら読むといいかもしれない。

材料
原料 材料 概要
蝋

普通の蝋燭

もしくはBees Wax (ビーズワックス)

100円ショップで購入

芯

蝋燭の芯を流用

もしくはタコ糸

100円ショップで購入

香

香料

家にあったベルガモット

色

口紅

もしくはクレヨン

今回は見送り

蝋燭とタコ糸 ベルガモット  
蝋燭
1. 蝋を溶かす

まずは電熱器のメモリは 5にして鍋をかけます。頃合いを見計らって、二つに割った蝋燭を 3本入れましょう。(ところで、100円ショップの蝋燭は 6本入りだ。5箱も購入する必要はなかったか・・・)

蝋燭を鍋で溶かしている

芯は、鍋から取り出して流用します。(せっかく買ってきたタコ糸と毛糸が無駄になったわけだ)

2. 香付け

溶けた蝋にベルガモットのオイルを数滴垂らします。どんなに強く香りをつけたくても 1% 未満にしてくださいね。(とネットに書いてあったが、1% 未満である理由が分からない。だが今回は 0.1% にもならないだろう)

3. 蝋を型に入れる

元からあった容器(卵形の蝋燭入れ)に溶けた蝋を流し込みます。あ、ひびが入ってしまいました。画像の右下辺り、確認できますか? 染み出してくるロウは気にしないでどんどん行きましょう。芯を持ったまま、蝋が固まるのを待ちます。

・・・いっこうに固まりませんね。手が疲れてきました。時間がかかるので、先端に重りをつけて竹串に固定します。

蝋を型に流し込んだところ ⇒ 蝋が固まってきた

本来はここから 1日くらい置いて、完全に固まるのを待つのですが、今回はここに 1日経過したものを用意しておきましたのでそちらを使います(嘘だ)。

4. 点火

(気の早い性格を証明するかのように、完全に固まりきっていない)蝋燭に火を点けてみました。

キャンドルライト1 キャンドルライト2

どうです、所要時間はたったの 3分。皆さんもお試ししてはいかがでしょう。それではまた来週〜♪

蝋燭作り(2回目)

さて、次の目標は、何日も燃え続けるアロマキャンドル作りである。できれば 3日間は燃えていて欲しい。家にあった卵型容器では、 1日ももたなかった。しかもひびが入ったため、使い物にならないではないか。次は丈夫なもので試すべきだ。ジュースの空き缶はデザイン的にアレだし、かと言って他には・・・ 見渡したところ、Betjeman & Barton(ベッジュマン&バートン)の CARAMEL TEA が目に入った。

これだ! 天啓(しつこい)ともいうべき直感が働き、少しだけ残っていた中身をビーカーに退避。ちなみに、我が家ではビーカーに紅茶を入れておくことで、湿気から保護している。

缶の上部をカンキリで開く。手を切らないよう、ペンチで淵を適当に丸めた。次に、前回の教訓を受けて芯に重りをつける。釣具の重りだとちょっと浮いてしまって、缶の底まで芯がぴったりくっついてくれないし、第一カッコ悪い。ふと、紅茶の蓋を利用することにした。デザイン的にも統一感があってよろしい。まずは蓋の真中にドライバーで穴をあけて芯を通す。芯の一方を結んで、そのまま引っ張る。これで竹串で固定して、蝋を流し込めばよい。

紅茶缶をキャンドルの容器に

今度は 6本を溶かした。アロマオイルも大盤振る舞いで 50滴以上垂らした。そして紅茶の缶に注ぎ込む。なんと、計ったようにぴったりだ。実はちょっと多かったが・・・ これで 200円である。1000円のアロマを半分使ったと考えても、200円 + 500円。大変お得である。ちなみに、雑貨屋で売っているアロマキャンドルは、先ほどの卵型容器の半分ほどの量で 500円もする。

紅茶缶に蝋を流し込んだ
固まってきた

だいぶ固まってきたので、芯を切って火をつけた。。

紅茶缶蝋燭の完成  
紅茶缶キャンドルに点火 幻想的な蝋燭

暗闇に幻想的な光が灯る。アロマオイルを入れすぎたのか、少々黒煙が出ているようだが気にすまい。香りは・・・あまりしない。

さて、紅茶缶キャンドルに点火したのが 10/3 2:00 ジャスト。何日燃え続けるのか実験である。結果は追って沙汰する。

後日談

2.5日間燃え続けて消えました。 12時間で 500円、2.5日間で 700円と考えると、経済効果は約 4倍。

今日を振り返って

ところで、このページを書くのは二度目である。なぜなら、Photoshop を閉じようとして誤って Dreamweaver を閉じてしまい、しかも何のためらいもなく「保存しますか?」で N を押してしまったため、書きかけのページが消えてしまったためだ。あの時の叫び声を、ぜひアップしてみたいものだ。もしかすると映画の吹き替えで復讐者の役でスカウトが来るかもしれない。最低主演男優賞は確実だ。

書くのは数十分でも、消えるのは一瞬だ。前の文章を思い出しながら書こうとしても、決して同じ内容は書けない。失われた情報は復活しないのである。

今回は原稿用紙にしてたかだか十枚分の情報が失われたに過ぎないが、世の中には『本』を燃やす行為が存在する。数百ページもの情報量と、それを書くのに費やされた数ヶ月〜数十年の苦労が失われてしまうのである。その行為を、焚書という。

秦の始皇帝に始まり、近年ではナチスが非ドイツ的な書物を燃やすなど、文明の愚かさを表すバロメーターとして歴史の流れの中に登場してきた焚書は、昔話ではなく、実は身近なものなのだ。その証拠に、最近、ハリー・ポッターがペンシルベニア州などのキリスト教会によって焚書にされている。売り上げに比例してさぞ景気良く燃えたことだろう。

テレビなどで「現実と妄想の区別がつかない」などと言われるが、何も若者に限ったことではなさそうだ。今回はなんと、教会がやらかしてくれた。まあ昔からその愚かさを証明し続けてきた●●教ではあるが、それにしても世間の目を気にしないところなど、私も見習いたいものだ。最近の流行は職種に相反する行為のようで、自衛官が万引きをする。警察官はやってもいない罪を市民に押し付けて点数を稼ぐ。教師が率先していじめを行う。政治家が賄賂をもらう・・・のは当たり前のことだから、賄賂を拒否する政治家が変人扱いされる・・・のは今に始まったことではないが、何にせよ、これらの行為が当たり前になって、泥棒が警官を逮捕した記事がかかれるご時世には、町のお巡りさんが国会議事堂に乗り込んで、彼のトレードマークである M60ニューナンブを肥え太った政治家の脳天に全弾撃ち尽くしてくれると信じている。

どのみち私と彼の教会とでは反りが合わないことが感覚的に実証された。私は彼らのようなユニークな精神構造の説教を聞く気にはなれないし、そうした人間を所属させておく教会のシステムは腐敗しているのではと余計な心配をしてみたりもする。本を燃やすということは、自らの文化を貶めることではないだろうか。アジア諸国や、アメリカ先住民を蛮人と呼んだ人たちが、蛮人と呼ばれるのに相応しい資質を持っているという事実は、何ともブラックなユーモアを感じる。

そういえば夏に、バーベキューでモルモン書を燃やしたっけ。まあ、どうでもいいか。

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