First Creation : 2005/04/17

Last Update: 2005/12/21

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TMPEGEnc3.0 XPress

動画を DVD に焼くには、「ファイルとして焼く」「DVD Player で再生できるように焼く」という方法が挙げられる。私としては動画は「ファイルとして」焼ければ十分なのだが、リクエストがあったので PS2 等の「DVD Player で再生できるように」焼いてみることにした。何事もチャレンジ・スピリッツが肝要だ。

いろいろ調べたところ、「DVD Player で再生できるように焼く」ためには、MPEG-2形式のソースにエンコードする必要があるらしい。そこで、TMPGEnc 3.0 Xpress の体験版で AVI 形式の動画を、MPEG-2 に変換してみることにした。(なかなかよいソフトなので後日、購入した)

1. TMPGEnc 3.0 Xpress の起動

TMPGEnc 3.0 Xpress を起動すると以下のような画面が立ち上がってくるので、[ 新規プロジェクトを開始する(N) ] をクリックする。

2. エンコードするファイルを指定する

見てのとおり、[ ファイルを追加 ] か、ドラッグ&ドロップ等で、ファイルを追加することができる。

まず、[ ファイルを追加 ] のボタンをクリックしてみよう。動画ファイルのフォルダに入っていってファイルを選択すると、「画像解析中」のメッセージの後、次のような画面になるが、ここでは特にやるべきこともない。あるとすれば [ クリップ名(N) ] を変える程度か。

次に、[ カット編集 ] をクリックする。

3. チャプターの編集

ここは面白いところだから理解しておくといい。通常、DVD を観るときは、オープニングを飛ばしたり、次のチャプターにスキップしたいときがある。ここではそのチャプターを作ってしまうことができるのだ。やり方は簡単いたって簡単、「キーフレームを挿入」するだけである。

タイトルとチャプター

小説に例えるなら、タイトルは章、チャプターは節のようなものらしい。中項目、小項目のようなものか。

タイトル1 タイトル2 タイトル3 タイトル4
チャプター1 チャプター2 チャプター1 チャプター2 チャプター3   チャプター1 チャプター2
ファイル1 ファイル2 ファイル3 ファイル4

タイトルは音楽CDのトラックにあたる。チャプターはタイトルを好きなところで分割したもの、という風に考えると分かりやすいかも。

具体的に行こう。「娘の運動会01」というファイルがある。これを 15分のところで分断、二つのチャプターに分けたいものとする。

まずは、[ キーフレーム挿入 ] をクリックだ。

すると以下の画面のように、左側にキーフレームが一つ作成された状態になる。これを開始フレームにしてしまおう。左側のキーフレームを選択した状態で、[ 開始フレームに設定 ] をクリックする。 これでこのキーフレームが最初の節になったわけだ。

次に、真ん中でチャプターを区切りたい場合、キリのいいところまでシークバーをスライドさせて、[ キーフレーム挿入 ] をクリックするだけだ。

これだけの操作で、一つのファイルが 2節仕立てになったわけだ。

「フィルター」に関しては私もよく理解していないので、飛ばす。「ノイズ除去」などのフィルターがあるが、所詮質の悪い動画をちょっと見れるようにする程度だろう。デフォルトのままでいいと思う。[ OK ] のボタンを押す。

4. ファイルの追加

これで「娘の運動会01」が追加された。

あとはこんな風に気の済むまでファイルを追加してやればいい。

ちなみに私は、すべてのファイルを 2チャプター仕立てにした。「娘の運動会02」と「娘の運動会03」は、15分のところでキーフレームを一つ挿入、「娘の運動会04」は、15分にキーフレームを一つ挿入、そして一番最後の時間にキーフレームを挿入してそれを終了フレームに設定した。

[ 出力設定 ] をクリックして次の段階に進もう。 タイトル分けは次の章でやる。

5. 出力フォーマットの選択

標準テンプレート

モード 値 コメント
エンコードモード 画質重視(低速)

通常は画質重視だろう。ただしエンコード時間はかかるが・・・

アスペクト比率 4:3 元画像のアスペクト比に合わせた感じで
レート調整モード VBR(平均ビットレート) エンコード時間を短くしたいなら CBR で
音声フォーマット Dolby Digital (AC-3) AC-3 にしよう

[ 選択 ] のボタンを押して [ エンコード/ビットレート設定 ] に進む。

エンコード/ビットレート設定

今の例では、4 Files で 2時間弱の動画を DVD に焼こうとしている。4.7GB の DVD にぴったり収まるサイズにエンコードしてくれるところが便利だ。100.00% から数字を小さくすれば、エンコード後のファイルも小さくなる。今は特にいじるところもないので [ OK ] で次に進む。

< class="title1"p>映像設定

特に変更する必要はないだろう。このあたりの設定は、「エンコード/ビットレート設定」のところで設定された値が反映されている。念のため、[ 音声設定 ] のタブをクリックしよう。

映像設定

一応 AC-3 になっていることを確認しておこう。(体験版は AC3形式は選べない)

[ エンコード ] ボタンで次に進む。

6. エンコード開始

  • 「すべてのクリップを一つのファイルとして出力する」では、4つのファイルが 1つのファイルとして出力される。
  • 「クリップをそれぞれ別のファイルとして出力する」では、4つのファイルは 4つのファイルとして出力される。

ここは好き好きだが、私は後者を選択した。

あとは、[ 出力を開始する ] のボタンをクリックすればよい。

注意事項としては、エンコードするのにものすごい時間がかかる。エンコード時間は CPU の性能に大きく左右されるが、だいたい元ファイルの 2.5倍〜3倍は覚悟しておいたほうがいい。

エンコードし終わってから、「出力フォーマット」の設定ミスに気づくと目も当てられない。音とびやブロックパターンに気づいて設定を適宜変更し、同じ時間をかけてまたエンコードするのは愚者の振る舞いだ。最初からエンコードに入るのではなく、「3. チャプターの編集」に習って、1分程度の動画をエンコードして画質や音質をチェックしておくべきだ。こうして慣れていくことで、自分の持っているファイルや環境にあった設定ができるようになる。

7. 完成

長らくかかったエンコードもこれで完了。出来上がったファイルをチェックしてみて、元画像と比較し、問題がなければいよいよ DVD に焼く作業に入る。

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