First Creation : 2004/09/04

Last Update: 2005/07/03

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ZAURUS で ZEditor を重複起動させる

Windows ユーザーが Linux OS の ZAURUS を使うとどんなに苦労するか。一から十まで検索づくし。

さて、初回は ZEditor というテキストエディタのお話。

ZAURUS には Zeditor という優れたテキストエディタがある。しかもフリーだ。心の琴線を奏でる響きである。

しかし以前から不便に感じていたことがある。それは、別のファイルを編集したい時に、今編集しているテキストファイルは保存し、開きなおさなければならないのである。つまり、ZEditor では同時に複数のファイルを編集することができないのである。

Windows の話になるが、私はテキストエディタで、スタイルシートと HTML を同時に編集する。スタイルシートにクラスを作って HTML を変更、NetFront3 でプレビューしてデザインを決める。もちろん、Dreamweaver を使うことも多いが、立ち上げるのが面倒なときはパパッとテキストエディタで編集してしまう。

スタイルシート(main.css)を開く→編集→保存→閉じる→test.html を開く→編集→保存→プレビュー

なんてことはしていない。当然だが、main.css と test.html を同時に開いて編集しているわけだ。 これを ZAURUS でやりたいのだが、前述の通り、ZEditor は一つのファイルしか編集できないわけだ。

main.css を ZEditor、test.html を別のテキストエディタ、というやり方なら可能なのだが、そんなことをする気にはなれなかった。しょうがないので ZEditor でせこせこ作業していたわけである。

その日はたまたま ZEditor のバージョンアップを知り、アップデートしようか、次のバージョンアップを待とうか、などと迷っていたときにふと目に入った多重起動の方法。

「チャーリーはやれって言ってるんじゃねえのか? そうだろ」

考え方としては、main.css を ZEditor で編集しつつ、test.html をもう一つの ZEditor で編集というカンジでなる。

ついでだからバージョンアップもしてみた。

ZEditor 多重起動

1. /home/QtPalmtop/bin/zeditor

上記のファイルに対してシンボリックリンクを作成する。

ターミナルから su でルートになってから。

# ln -s zeditor zeditor2

ちなみに、インストール先が SDカードな人は、上記ディレクトリから別のコマンド(cp zeditor zeditor2)とやらなければならないらしい。これはつまり、SDカードにインストールすると、プログラム本体は /var/mnt/card/QtPalmtop/bin にあり、/home/QtPalmtop/bin/ にシンボリックリンクが張られている状態であるから、その「シンボリックリンクに対してさらにシンボリックリンクを張るということができないため」らしい。本当にできないかどうかは検証してない。シンボリックリンクが張れなければコピーするしかない。というわけでコマンド実行。

なお、シンボリックリンクの動作を理解していないから説明が怪しい。自覚はしている。要は Windows のショートカットと同様だとは思うが、シンボリックリンク攻撃とかあるらしいので、不用意に張りたくないなぁ。まあ、張らないと話が進まないので張るるけど。

2. ショートカット

「ホーム画面設定」で、ショートカットを作る。設定内容は以下の通り。

名前 zeditor alias
アイコン 適当なのを選択
ソフトウェア zeditor2
3. 二重起動成功

デスクトップ上に、「ZEditor」「ZEditor2」の二つのアイコンができた。

ZEditor を起動すると ZEditor が起動する。あたりまえか。

次に ZEditor2 を起動したところ、おお、スバラシイ。二つ目の ZEditor 起動するじゃないか。

この二つのショートカットは、独立した設定が適用されるようだ。「ZEditor」では黒背景、「ZEditor2」では白背景といったことが可能。意外に簡単だった。

細かいところが気になるひと

ところで、私は keyhelper なるソフトを使っている。これは簡単に言ってしまえば、キー配列の変更と Launcher 機能を持ったソフトだ。

ZAURUS は初期状態で、

キー入力 すると 出力される文字
「,」 → ,
SHIFT + 「,」 → /

となっている。あたりまえである。カンマのキーを押して A とか表示されても困る。ただし、この設定だと使いづらい時がある。なので、以下のように変更してある。

キー入力 すると 出力される文字
「,」 → /
SHIFT + 「,」 → ,

つまり、「,」 と 「/」 を入れ替えているわけだ。Terminal を頻繁に使ってコマンドを入力しているような人にはなかなか重宝する。

# cd /usr/local/mysql/bin

CUI では、よく上記のようなコマンドを入力する機会に恵まれる。

※ CUI とはキャラクタ・ユーザ・インターフェースのことで、ファイルをドラッグ&ドロップしたりするのが GUI ( グラフィック・ユーザ・インターフェース )なら、すべての操作をコマンド入力でやるのが CUI である。
関係ないが、そろそろ目線と音声入力のデバイスが一般的にならないかなと思う次第。これも GUI。

コマンドを入力するときに、/ を打つたびにいちいち Shift キーを押さなくても済むのがいい。

さらに私はこのソフトのランチャ機能を使って、

  • Calendar ボタンにランチャーメニュー1を、
  • Mail ボタンにランチャーメニュー2を割り当てている。

起動ファイル名が分からないと、今回せっかく作った zeditor alias をランチャーに登録できないのである。

ZEditor を起動するたびに、いちいち液晶画面をタップしたくない。というわけで起動ファイル名を調べてランチャーに登録することにした。

ホーム画面設定でアプリケーションのショートカッを作った時に、

  • /home/QtPalmtop/apps/なんとか

というフォルダにショートカットが作られることが分かった。ファイラーでフォルダの中をのぞいていると、なにやら見慣れぬアイコンがある。UserApp1.desktop。これがショートカットのファイルだ。

・・・美しくない。気に入らない。デスクトップの画面でタブを増やした時も UserTab1 とかいう美のかけらもない名前で勝手にフォルダを作られた。しかも、ファイルの中を見ると腐った設定になっていた。変更してやる。

ファイル名

zeditor2.desktop

ファイルの中身
[Desktop Entry]
CanFastload = 1
Comment = Zaurus Text Editor
Display = 640x480/144dpi,480x460/144dpi
Exec = zeditor2
Icon = 適当
Name = zeditor alias
Type = Application

ファイルの中身は、zeditor.desktop からのコピペである。勘で変更するから怖い。

ファイルを保存して、デスクトップに戻った。

ところがアイコンが正しく表示されていない。勘が外れた? この間ムリヤリ連れて行かれたパチンコで 12500円を獲ったこの私が?

再起動すればもしかしたらうまくいったのかもしれない。しかし、よく分からなかった私は、またもやホーム画面設定を起動した。

ZEditor のアイコンが二つある。何故だ? 整合性が取れなくなっているな? もしかするとデスクトップ表示に関する別のファイルがあったのかもしれない。上記の設定だけではダメなのか?

またもや勘で、設定変更。「ソフトウェア」を zeditor2 にしつつ、「アイコン」を別の画像に変更した。OK を押したら、今度はうまくいった。

やはり悪魔が見守ってくれている。これで CSS を変更しつつ、HTML をいじることができる。段違いに効率が良くなったじゃないか。

これならおもしろいようにページの作成が進む・・・嘘・・・やめ・・ろ・・悪かった・・・

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