2011年11月7日(月) 20:00:41 @ Charlie

トムラウシへ行こう Part.5

Category : 登山 / Tags :

膝が痛い。

11/4 トムラウシ往路

5:00 起床

水を仕入れる場所がなかったので、家から持ってきた水でしのぐことになりそうだった。残りは 1.5L 程度だろうか。 1 泊なら何とかなる量だ。コマドリ沢で補給できればいいのだが。何とも幸先が悪いスタートである。一応、空のペットボトルも持っていくことにした。

旅行用荷物から登山用の装備を選別、ザックにパッキングし直す。テントのポールを忘れないよう最終チェックをして、いよいよ出発だ。ちょうど良い感じに陽も出てきた。

6:10 登山開始
短縮コース登山口の夜明け

短縮コース登山口の夜明け

短縮コース登山口の駐車場

短縮コース登山口の駐車場

6:35 短縮コース分岐
短縮コース分岐

短縮コース分岐

道をふさぐ倒木

道をふさぐ倒木

静謐な森林

静謐な森林

1,300 m までゆるやかな登りが続く。ゆるやかとは言っても、階段 2 段分くらいの段差はある。顔には汗をかいている。夏ならどれほどの汗が流れるだろう。

トムラウシの緩やかな登りは、基本的に全てぬかるみだ。道の中央が結構くぼんでいるのは、水が流れた跡だ。この坂でみんな泥だらけになるらしい。この時期、道は乾燥していて、たまに水分を含んだ場所は、気温のせいで凍りついている。

上に乗るとさくっと言う感触が楽しい。たが、ぐにゅっと言うところは少し残っていた。

7:35 カムイ天井

分岐から 1 時間、カムイ天井に到達した。

カムイ天上

カムイ天上

9:35 コマドリ沢

そこから更に 1,480 m まで登る。疲労困憊だ。

それなりの展望が得られたので、「もういいんじゃね?」と思ってしまった。

それなりの展望

それなりの展望

しかし、ここから沢を目指して 100 m 降下しなければならないのだ。たかが 100 m と思うなかれ。ザックを担いだ身には、これがどれほど厳しい行程か。

この頃、膝に痛みを覚え始める。やはり荷物が重すぎた。と言っても、三脚は持ってこなかったし、減らせるとしたら食料と水くらいだが、それは怖い。

コマドリ沢では綺麗な水が流れていた。エキノコックスの危険性があるようなので、水が流れている場所からデリオスで浄水する。

コマドリ沢

コマドリ沢

コマドリ沢の冷たい水

コマドリ沢の冷たい水

20 分かけてコマドリ沢の冷たい水を 2.5 L まで補給。デリオスの浄水器は時間がかかるが、安全性を考えたらやむを得ない。

動きを止めたので、少し冷えてきたようだ。

水は飲んだ分まで補給できて嬉しいが、その分重くなった。

11:00 1,740 m 地点

コマドリ沢からは笑えるほどの登り。しかも石ころだらけ。ガレというのかな。膝がイタイ。

コマドリ沢からの登り

コマドリ沢からの登り

ガレが容赦なく膝を攻撃する。

急斜面

急斜面

画面中央の青い目印のところまで登って、更に一番上まで登らなければならない。

行くも地獄、退くも地獄なら、笑うしかない。

急斜面2

急斜面2

平坦なのではない。急なのだ。

1,700m ほどの地点で昼ごはん。 15 分くらいで出発した。

11:30 前トム平
前トム平

前トム平

1,760 m 地点まで登った。コマドリ沢への降下分を入れると、 900 m は登ったことになる。体力的にはかなり厳しくなってきた。

写真の中央にそびえるのが前トムラウシ山。

ここでチョコレート投入。元気になった気がする。

12:30 トムラウシ公園

トムラウシ公園に向かう道で、何回か迷った。登山道にはときどき、黄色いペンキで矢印が書いてあったり、赤いペンキで丸が書いてあったりする。

ところが、何故かそういう道の岩に、黄色いコケが付着していたりするのだ。

これを黄色いペンキと勘違いし、「おいおい、この道行けるのか? 岩の高低差が 2 m あるんだけど」とかぼやきつつ、最後には三方を松に囲まれた袋小路に追い込まれ、すごすご引き返すことになる。

そうこうしながら 12:30 、ようやくトムラウシ公園に到着した。

トムラウシ公園

トムラウシ公園

登山口ではアンテナ立ってなかったので、試しに電源を入れると、アンテナが立った。友人にメールを送っておく。

もうちょっとで頂上です。

13:50 南沼指定キャンプ地

実はまだまだだった。

1,930 m まで登るとキャンプ地だ。ここからは、ザックを捨てて頂上を目指すことにした。

14:30 トムラウシ頂上
トムラウシ山頂

トムラウシ山頂

身軽になったおかげですいすい登れる。こうしてみると、いかにザックが膝に負担をかけていたかが分かる。と言っていられるたのも半分までだった。残りの半分は痛む膝と息切れとの戦い。

そして 2,140 m 地点。ついに頂に届いた。

「やったぞー!」という達成感もない。どういうこと? 登山にはそれがあるんじゃないのか?

それにしても風が強い。とりあえず撮影しよう。65% の義務感に支えられて撮影。

トムラウシ山頂からの風景1

トムラウシ山頂からの風景1

トムラウシ山頂からの風景2

トムラウシ山頂からの風景2

トムラウシ山頂からの風景3

トムラウシ山頂からの風景3

巨大な岩の上が本当の天辺だ。上に立つと風で飛ばされそうなので、しがみついて撮影した。

トムラウシ山頂からの風景4

トムラウシ山頂からの風景4

トムラウシ山頂からの風景5

トムラウシ山頂からの風景5

流石に寒くなってきたので、膝をかばいつつガレを下り降りる。

暮れゆくトムラウシ

暮れゆくトムラウシ

登頂はできた。しかし、思った以上に時間がかかった。既に陽は暮れかけていて、日本庭園の撮影は無理だと判断。テントを設営することにした。

強風下でフットプリント (グランドシート) が飛ばされないよう、大きめの岩で押さえる。次に、細引きを使って 4 隅を岩に固定。

テント本体にポールを通した瞬間、風で浮き上がるわ、ポールは折れそうだわ、ヒヤヒヤした。

南沼指定キャンプ地の夕暮れ

南沼指定キャンプ地の夕暮れ

体が冷え切ってもうダメです。

気温は -8 ℃。体感温度は -15 ℃くらい。適当。

風邪を引きそうだったので、テントに入ってご飯。

鹿の煮込み

鹿の煮込み

コンソメスープ完成

コンソメスープ完成

こんなことやってるからザックが重くなるんだよなぁ。けど鹿肉は甘くて美味しかったです。帰りに買って帰ろう。

寒くてビールは飲めず、無念。

以上、トムラウシ南沼指定キャンプ地より、筆者がお送りしました。

2011年11月6日(日) 23:06:53 @ Charlie

トムラウシへ行こう Part.4

Category : 登山 / Tags :

フェリーが暇だからといって、文章を書いてると酔ってくる。

11/3 トムラウシ前泊

A 寝台フェリーの旅。搭乗手続きも含めたら 18 時間で、早くもうんざり。船酔いは、揺れと視覚情報のずれが原因で起こるという。歩き回っていると上下左右に揺られて酔いそうなので、部屋で横たわっている。

フェリーの夜明け

フェリーの夜明け

10:30 荷物をまとめてプロムナードへ。苫小牧港はすぐそこに見える。渡船なら 5 分でつきそうな距離だが、着岸まで 30 分もかかるらしい。さすがデカブツ、小回りが利かない。

11:20 頃、苫小牧港に降りた。下道を走ってトムラウシへ向かう。

北海道は道が広くて信号が少ないのがいい。 70 ~ 80 km/h で巡航するのが普通のようだ。他の車を見てて、そのように学習したが、一部異論はあるだろう。
(^-^;

苫小牧から 235 号線を東に走る。北海道の流儀に従い、しかしスピードの出し過ぎに注意して走った。

しばらくすると、後ろから車が追いかけてきた。若干のスピード差があって、向こうの方が速い。それはいいのだが、やけに距離をつめてくる。追い越し禁止というわけでもないので、追い抜きたかったら追い抜けばいいのだが。見通しの良い直線なんだし。

しばらくその状況が続いたが、突然気が変わったのか、ある場所でスピードを上げて追い抜いていった。時速 100 km/h は出していただろう。というわけで、同じ距離を保ってひたすら追尾した。いくら速度を出そうが振り切らせんよw

しばらくすると前のグループに追いついてしまった。結構出していたからな。同じ距離を保ったまま追尾を続ける。私的には完璧にあおっている車間距離だが、向こうにしたらそうではないのかもしれない。だとすれば、自分がやられても問題ないということだ。

イヤと感じるようなら、自分がやられたら嫌なことは他人にやってはいけないと学習するだろう。親切心であるw

しばらくすると、何かに耐えかねたのか、追い越し禁止車線で前を走る 2 台をまとめて追い越して走り去った。危ないマネをする。

ちなみに、北海道を走っていて車間をつめて来たアホはその車だけだった。仙台以外にもこういう低脳はいるんだな。

その後はのんびりと占冠の道の駅「むかっぷ」に立ち寄り、ソフトクリームとおにぎりで昼食。

むかっぷ駅の地図

むかっぷ駅の地図

むかっぷ駅外観

むかっぷ駅外観

交通量の少ない 237 号線を通り、右折して 38 号線を通り、途中のかなやま湖を堪能。

かなやま湖で一息

かなやま湖で一息

フライをしていた釣り人が幾人もいたが、果たして何を釣っていたのだろうか。

南富良野に立ち寄り、鹿肉を探して徘徊する。しかし、生肉を売っている店が見つけられない。事前に調べた店の場所に行くと、どうにも住宅街っぽい。

道の駅「南ふらの」で聞いたところ、生肉を売っているところはないと言われ、あきらめてこのままトムラウシへ向かうことにした。

ちなみに、「南ふらの」で撮った、今回の登山で最もお会いしたくないお方。

「南ふらの」の展示場

「南ふらの」の展示場

「いざという時のためにガソリン満タンにしとけよ」と友人に言われたので、トムラウシの近くにあるガソリンスタンドで給油することにした。ここより近い場所があるかもしれないが、出来るところでやっておく。トムラウシからは 56km ほど離れた新得という場所だ。

ガソリンスタンドのおじさんに、ダメもとで鹿肉ないかと聞いてみると、近くの精肉店で売っていると言う。こういう情報はセルフだと聞きようがないから、たとえガソリン代が 10 円高くたって、情報量としては妥当と思えてしまう。実際はそんなに高くはなかった。 5 ~ 6 円くらいだったか。

精肉店で鹿肉のランプを 100g ほど購入。ひとかたまり 350 円くらい。たった 1 個というのが微妙だが、今買っても悪くするだけなので、帰りに買っていくわと言って店を出た。 ( すいません、時間がなくて寄れませんでした )

トムラウシ温泉への道路は、途中から未舗装の道に変わる。唐突に鹿出現。

鹿

鹿

このモデルは空気を読んで、しばらくじっとしていてくれた。フラッシュだと目が光るので 1/6 秒のシャッタースピードで、窓枠にカメラを固定して撮影している。

「東大雪荘」に着いたのは 17 時くらいだった。既に日は暮れている。

暮れる東大雪荘

暮れる東大雪荘

キャンプ場の手続きはここでするのかと聞くと、既に管理の期間は終わっていますとのこと。水もトイレも使えないと思いますと言われる。

テントを張れるスペースだけあればいいから借りても大丈夫かと聞くと、管理してないのでいいとも悪いとも言えないとのこと。なら借りるわということで、温泉に入った後にキャンプ地へ向かった。

しかし、門が閉まっていて行けないじゃねーか。ご丁寧に鍵までかかっている。だったらそう言えっての。管理地ならゲートの状態くらい分かるだろうが。

しょうがないので、トムラウシ短縮登山口に向かう。まさか夜中にダート走る羽目になるとは……

夜のダート

夜のダート

これは怖いwww

車の前を、何かの影が横切った。狐だった。車を止めてカメラを用意する間も、逃げる気配がない。餌を期待しているのだろうか。こっちの方を見ている。 3 回くらいシャッターを切ったものの、すべてピンボケだった。悔しい。

というか、 K200D のオートは、暗所ではまったく役に立たない。ピントを合わせてくれないのだ。そのため、マニュアルでピントを合わせるしかないのだが、こんな暗くちゃ合わせられねーよw

キツネもフラッシュに目がくらんで行ってしまった。

次に出たのは牡の鹿だ。こちらはすぐに姿を消した。次に姿を現したのは、また鹿だった。

頻繁に動物にお目にかかる。これはたぶんいるだろう……鉈は持っていこうと決意し、恐る恐る車を走らせる。

トムラウシ温泉までの道も結構なダートと思っていたが、そんなのは生ぬるいのである。でかい穴が水平に 2 つ開いてるわ、でかい石がごろごろ転がってるわ、オンロードのバイクだったら 3 回位転ぶな。っていうかむしろ行けない。

MR-S は車高がやや低めで運転に気を使うのだが、どうしてもクリアできない穴トラップが 1 箇所ある。そのポイントでは必ず底を擦ってしまうのだ。帰りにも同じ場所でやってしまった。ここで故障したらシャレにならない。

路面の整備くらいして欲しいものだ。その程度の収益は上がっているだろう?

ちなみに、バッテリーが上がったり、車が故障した日には予定通りフェリーで帰れないとあって、トムラウシ山行はとても緊張した。

30 分以上かけて短縮登山口に到着。予想通り、人の気配がないので怖いったらない。動物的な意味でも、足がなさそうな何か的な意味でも。

登山口の一番近いところへ車を止めて、その隣にテントを張る。シーズン時にはとても真似できない贅沢な場所取りだが、気温もあいまって寒々しい気分になる。トイレも閉鎖されているし、水も補給できないとあっては、早めに食べて寝るしかない。

深夜、星を見た。上空には見慣れない風景が広がっていた。まさに満天の、というやつだ。

短縮コース登山口の星空

短縮コース登山口の星空

他の部分に比べると、右下と左下で星が少ないのは、そこに木があるためだ。木の葉の隙間から漏れた星の光だけが光っている。

画面中央にはオリオン座が写っている。その一角、左上の赤い星ベテルギウスはまだ健在のようで何より。いつか爆発するシーンを見せて欲しい。

こうして前泊は何とか終了した。

2011年10月31日(月) 01:00:45 @ Charlie

トムラウシへ行こう Part.3

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旅行に行く前から死にかけている。

持ち物検査

噂によると、トムラウシはすでに雪が降ってるらしいじゃないか。そんでタイヤ交換しなければならないことに気づいた。

週末は土曜日が晴れ、日曜日が雨とのことだったので、 10/29 Sat. にタイヤ交換をすることにした。

私はタイヤ交換するときに、いちいちタイヤを洗ってから保管するので、時間がかかる。しかもマンションの水場がないものだから、バケツに水を溜めて 1F で洗うことになる。

オレ乙。

2 時間後、空気圧を調整しにガソリンスタンドへ行った足で、仙台新港の近くにオープンした Wild-1 に向かった。場所はコロナの近く。階段の位置が特徴的で、見覚えがある。以前はセカンドストリートか何かの店だった気がする。

思いつきで細引きを買いに行ったのだが、店内を物色していると、レインウェアのボトムで、楽天で品切れが続いている mont-bell サンダーパス パンツ \4,700 を発見した。

私のレインウェアは mont-bell 製だ。上下ともにシルバーのハイドロブリーズと、かつての廃盤カラーであるホットレッド ( = オレンジ ) のストームクルーザージャケット ( GORE-TEX 製 ) を持っている。

しかし、上がオレンジ、下がシルバーの組み合わせは間抜けで微妙なのだ。

だからいつも、性能が落ちるシルバーのジャケットを使っていた。上下共にシルバーなら、まだ何とか見られる。

ちなみに「いつも」というのは、「いつもの登山で~~~」ではなく、「いつもの通勤で~~~」という意味なのであしからず。

従って、黒いレインパンツが欲しかったのだ。上が明るい色でも、下が黒とかだとデザイン的に引き締まった印象になる。ような気がする。

というわけで、ガンメタのサンダーパス パンツ購入。

こうなると、アウターはストームクルーザーでもいいかな。

黒のボードウェア ( GORE-TEX 製 ) をレイン兼用で着ていこうと思っていたが、黒いレインパンツがあるなら、軽量化を視野に入れてオレンジのストームクルーザー・ジャケットにするか。

ちなみに、行動着はストームゴーシュ・アルパインパンツの黒だ。購入したレインパンツと似た色合いになるので、雨が降っても安心。って何が?

別に女の子がいる訳でもないから、何着てっても関係ないんだけど(汗

そこは死体で発見されたときに、ちょっとでもマシなカッコしてたいということで。

つーかまた mont-bell 増えたわ。モンベルは性能いいけどデザインが微妙なのだ。全身モンベルで固めるとかなり恥ずかしいが、死ぬよりいいだろ……

驚愕の事実

家に帰って、荷物をパッキングし直すことにした。

今回細引きを購入したのは、ペグを使わず、細引きを石に巻きつけてテントを固定するつもりだからだ。本当は家にも細引きはあって、特に買わなくてもいいのだが、別のテントに使っているので、ドマドーム用に 2m × 7本、 4m × 4 本の計 11 本を新調することにした。

直径 2mm の細引きは、 1m で 40 円くらいなので、財布に優しいのがいい。

ところが、家でザックからテントを出し、ペグを探すが見つからない。ペグはポールと一緒に入れてあり、そのポールが見つからないのである。ポールがないということは、テントが設営できないということで、つまり、死ぬ

ふと、 10 月始めに行った吹上高原に忘れてきたかと青くなった。いやいや、ポールだけしまい忘れるなんて、そんなバカな忘れ方はしないだろう。

必死の思いで探し回ったら、ダッフルバッグの方に入っていた。

あ、危なかった……

今回たまたま細引きを買ったから気づいたものの、買ってなければ、ポールを持たずにトムラウシに行き、トムラウシ温泉の前泊で気づき、「テント忘れたわ!」と orz になっていたことだろう。

上司との飲みを取りやめて、トムラウシの準備に当てたのが幸いした。人生何が起こるかわからない。

装備は万全でも、崖から転がり落ちて死亡、みたいな羽目にならないよう、慎重に行動しようと思った。

常に考えて行動する。

そんなことは無理なので、危険そうなポイントポイントで考えることにしたい。

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