2011年11月7日(月) 21:03:07 @ Charlie

トムラウシへ行こう Part.6

Category : 登山 / Tags :

夜間出発の上に時間が押したため、一切の写真なし。

11/5 トムラウシ復路

2:00 起床

昨日、登山口で前泊したときは、U.L. ダウンインナージャケットと U.L. スーパーストレッチダウンハガー #0 で眠り、程よい暖かさを得られた。

しかし、今回は体が冷え切っていたので、少しでも暖を取りたくてシュラフカバーを使っていた。結果、非常に暑い。シュラフをばたつかせて熱を放射させるという技が使えず、どうやっても暑い。

体に熱が篭ったせいで、起きたときにぼーっとなった。「あれ、やっちゃったか?」と思った。テント設営で体を冷やしたためなのか、単にシュラフが暑かったせいなのか不明だが、熱特有のだるさと頭痛があった。こんなところで風邪でも引いた日には、救助を呼ぶ羽目になってしまう。とりあえず EVE を 1 錠飲んでおいた。

相変わらず風は強く、風向きとは反対方向に設置した入り口にも、若干のすきま風が入ってくる。ドマドームは、インナーテントをフルクローズしても下に隙間があるので、通気性が確保されているのだ。

ドマドームに感心したのは、土間との仕切りをクローズさせると、寝室までは風が侵入しないことだ。おかげで暖かい一夜を過ごせた。暑過ぎたくらいだが。

ここで勘違いしてはいけないのは、テントの気温は、外気温とそれほどかわらないということだ。テントの役割は風を防ぐこと。それだけで、暖はシュラフなどで取る。今回はオーバースペックだったが、ロースペックで死ぬよりいいだろう。

一方、ドマドームにはポールが 3 本あるので、強風下での設営に手間取る。こうなると吊り下げ式もいいなぁ。ダンロップの VL シリーズ買おうかなぁとか考えつつ、土間でお湯を沸かして、ナルゲンに小分けしたネスカフェ・ゴールドブレンドのインスタント珈琲を味わう。

うむ、美味い。さらにお湯を沸かし、マグに 7 割ほどの珈琲を作っておく。

温度計を見ると -8℃ くらいで、思ったほど寒くは感じない。夕方の時点でその温度だったのだが。寝室の隔壁を開けたせいで、土間の温度が上がったかな?

強風下の行動ではインナー、フリース、レインウェアの組み合わせだけでは寒すぎることが分かったので、フリースの上にこのままダウンジャケットを着込んで下山することにした。

ザックの下の 1 気室をテント用のスペースにするので、上の方にシュラフ、マット等をしまっていく。

水もペットボトル 500m とマグの分を残して全て捨てる。切れたらコマドリ沢で補給すればいいし。

最後にテントをたたむ。フライに結露していた水分が、さらさらと流れ落ちた。これは寒い。

3:00 南沼指定キャンプ地出発

いざ、出発。水や食料が減ったので、ザックを背負うとかなり身軽に感じられる。

昨日はあれほど美しかった星空はもう見られない。おそらく雲が出ているのだろう。ヘッドランプの光だけでは暗すぎて、それすら定かではないが。雪も降ったし、常識的に考えてそうなのだろう。

風も強くなっている。テントの外は、軽く雪が積もっている。インナーダウンを着たのは正解だった。

ヘッドランプを使い、暗い夜道を高度計、コンパス、等高線地図を頼りに進んでいく。まずはトムラウシ公園目指す。しかし、積もった雪で目印は消え、洒落にならない状況だ。

昨日の自分の足跡や、岩に書かれたペンキを頼りに進むものの、笑ってしまうほど道が分からない。

5 分進んでは地図を出して位置を確認する。それでも迷う。

ガレ場の急坂では、 50m 以上も下りすぎて、また登ったのが悲しかった。

また、ある場所では斜面の反対側に回りこんでしまい、途方にくれたりした。これもまた登って正しいルートを選択した。

このように、トムラウシ公園に辿り着くまでに、何度も道をロストした。いくら注意深く見たって、本当に分からないのだ。高倍率の等高線地図が必要だと感じたが、後の祭り。

積雪時には完全に目印が消えるから、間違いなく遭難するな。

4:25 トムラウシ公園

トムラウシ公園に着いた。

地面が見え始めて、登山道が判別できるようになってきた。

登山道の横にロープが張ってあるので、迷う心配はしなくていいはずなのだが、先ほど迷った恐怖感があるので、地図を見ながら慎重に進む。

下りでは、南沼指定キャンプ地~トムラウシ公園までが鬼門だった。積雪時には迷うので、非常に気をつけられたし。

逆に登りでは、前トム平~トムラウシ公園で迷った。

5:30 前トム平

標高 1,760 m の前トム平から、 1,380 m のコマドリ沢までは、長いガレ場の下りが続く。迷わなくていいが、膝が痛い。夜も明けて暑くなって来たので、ダウンを脱いだ。

6:30 コマドリ沢

一番下まで下った。ここから 1,480 m まで登らなければならないのだ。急な登りが体力を奪う。

100m 登るのに 40 分かかった。

8:15 カムイ天井

倒木の洗礼を回避して、標高 1,300 m まで、ひたすらにゆるやかな下り。膝が痛い。

9:10 短縮コース分岐

標高 1,040 m 。ようやくここまで辿り着いた。

西から来たので、東へ進めばいいんだな。コンパスを見ると、東はこのまま真っ直ぐ進めばいい。

そして最後の最後で痛恨のミス。

短縮コースに戻るためには、分岐を左へ曲がる必要があった。しかし私は、コンパスを見ながら真っ直ぐ進んでしまったのだ。

看板を良く見ていれば分かったのに。もしくは地図を道の状況と照らし合わせれば、 T 字路だから北に続く道なんかないと分かって、じっくり看板を見ただろうに。まさかコンパスの方角が違っていようとは……

コンパスは、たまに引っかかっていることがあって、揺すってやることで正しい方角を示す場合がある。

短縮コース分岐

短縮コース分岐

これは登り方面から撮った写真。

そうとは知らず、本ルートへの道を歩まされた私は、東大雪荘を目指して下り始めた。

雪は夜更け過ぎに雨に変わっていた。道はぬかるみ始め、綺麗だった新品のトレッキングブーツを汚してくれた。

またしても上り坂になった。

「トムラウシは最後まで飽きさせないなぁ」と言っていられるのも、間違いに気づくまでだ。

本来なら、こんな坂はなかったのに。

「あれ、こんなところにもう 1 本倒木あったっけ? ザック下ろしてくぐるか」

「南東に進まなければならないのに、なんか南西に進んでいるような。でも左右にうねってるし、南東にも進んでいるから大丈夫だよな」

この時点で気持ち悪さを感じつつも、まだ迷っていた。

「もう少し進めば短縮コースに出るって」

「今引き返したとして、それが間違ってたらフェリーの搭乗に間に合わねーし」

「もう少し様子を見るべきだな」

そしてついに高度が短縮コースの標高 960m を下回っても、「もうちょっとだろう」と言い聞かせ、標高 920m 地点に達したところで、「これは間違えたかもしれない」と 8 割方確信するに至った。

遅いわ。

思い返せば、分岐点では、北と思われた方角に道がないはずなのに、ないはずの道があったことに気がつくべきだった。

深夜に出発して稼いだ時間も、トムラウシ公園で迷子になっていた時間と、痛みを訴え続ける膝、今回のミスとで貯金を使い果たし、すでに時間は押しまくっている。そこへこの致命的なミスである。

しかも、である。ダートは思いのほか時間を喰うのだ。

「やっちゃったなぁ」と半ば諦めモードで来た道を戻り始めた。

それでも時間に間に合わせようと急ぐのが健気だ。家族の療養のために同僚が休むかもしれないので、出勤しなければならないのだ。

急いだせいで肩で呼吸するわ、喉が渇くは、水はもうないわ。マグの珈琲は冷たくなっていて、それで少しだけ喉の渇きを癒せた。しかし、水分は綺麗さっぱりない。

「ポカリポカリ」

ゾンビのように水分を求めて進む。歩き方もゾンビと大差ない。

80 分後、ようやく分岐点に戻ってきた。

看板を良く見ると、短い矢印の方向が短縮コースへの道になっていた。

分かりづらいわ!

逆ギレして走り始めた。 10m ほどで無理を悟った。大人しく下山しよう。

20 分後の 11:00 に MR-S を目にしたとき、ようやく終わったと思えた。

その後は特筆すべきこともなく、仮眠もできないので、眠気をこらえながら苫小牧港に着いたのが 16:50 。搭乗手続き終了の 10 分前である。

フェリーでは速攻風呂に入り、寝た。

こうして私の初登山は終わりを告げた。

教訓

  • 野生動物の存在。鉈などの武器必須。ハバネロ買って来て、スプレー自作するか。
  • 病気や怪我の怖さ。単独行動は危険。薬の携帯は必須。
  • 時間の読めなさ。迷子になったり、体力的に無理だったり、計画通りに進めるとは限らない。予備日を 1 日持っておきたい。
  • 細引きの使い方。フットプリントとテント本体を一緒に結んでいると、強風下でたたむときに、解いた紐をまたシートだけに結び直し、固定しなければならない。二重の輪を作って、どちらも単独で結べるように結び方を工夫すべき。
  • ビール不要。冬にビールはいらん。結局飲まなかったし。ただのデッドウェイトだろ。持って行くなら度数の高い梅酒あたりでいいかな。
  • 登山の良さって、何だろう? 理解できてないよw

2011年11月7日(月) 20:00:41 @ Charlie

トムラウシへ行こう Part.5

Category : 登山 / Tags :

膝が痛い。

11/4 トムラウシ往路

5:00 起床

水を仕入れる場所がなかったので、家から持ってきた水でしのぐことになりそうだった。残りは 1.5L 程度だろうか。 1 泊なら何とかなる量だ。コマドリ沢で補給できればいいのだが。何とも幸先が悪いスタートである。一応、空のペットボトルも持っていくことにした。

旅行用荷物から登山用の装備を選別、ザックにパッキングし直す。テントのポールを忘れないよう最終チェックをして、いよいよ出発だ。ちょうど良い感じに陽も出てきた。

6:10 登山開始
短縮コース登山口の夜明け

短縮コース登山口の夜明け

短縮コース登山口の駐車場

短縮コース登山口の駐車場

6:35 短縮コース分岐
短縮コース分岐

短縮コース分岐

道をふさぐ倒木

道をふさぐ倒木

静謐な森林

静謐な森林

1,300 m までゆるやかな登りが続く。ゆるやかとは言っても、階段 2 段分くらいの段差はある。顔には汗をかいている。夏ならどれほどの汗が流れるだろう。

トムラウシの緩やかな登りは、基本的に全てぬかるみだ。道の中央が結構くぼんでいるのは、水が流れた跡だ。この坂でみんな泥だらけになるらしい。この時期、道は乾燥していて、たまに水分を含んだ場所は、気温のせいで凍りついている。

上に乗るとさくっと言う感触が楽しい。たが、ぐにゅっと言うところは少し残っていた。

7:35 カムイ天井

分岐から 1 時間、カムイ天井に到達した。

カムイ天上

カムイ天上

9:35 コマドリ沢

そこから更に 1,480 m まで登る。疲労困憊だ。

それなりの展望が得られたので、「もういいんじゃね?」と思ってしまった。

それなりの展望

それなりの展望

しかし、ここから沢を目指して 100 m 降下しなければならないのだ。たかが 100 m と思うなかれ。ザックを担いだ身には、これがどれほど厳しい行程か。

この頃、膝に痛みを覚え始める。やはり荷物が重すぎた。と言っても、三脚は持ってこなかったし、減らせるとしたら食料と水くらいだが、それは怖い。

コマドリ沢では綺麗な水が流れていた。エキノコックスの危険性があるようなので、水が流れている場所からデリオスで浄水する。

コマドリ沢

コマドリ沢

コマドリ沢の冷たい水

コマドリ沢の冷たい水

20 分かけてコマドリ沢の冷たい水を 2.5 L まで補給。デリオスの浄水器は時間がかかるが、安全性を考えたらやむを得ない。

動きを止めたので、少し冷えてきたようだ。

水は飲んだ分まで補給できて嬉しいが、その分重くなった。

11:00 1,740 m 地点

コマドリ沢からは笑えるほどの登り。しかも石ころだらけ。ガレというのかな。膝がイタイ。

コマドリ沢からの登り

コマドリ沢からの登り

ガレが容赦なく膝を攻撃する。

急斜面

急斜面

画面中央の青い目印のところまで登って、更に一番上まで登らなければならない。

行くも地獄、退くも地獄なら、笑うしかない。

急斜面2

急斜面2

平坦なのではない。急なのだ。

1,700m ほどの地点で昼ごはん。 15 分くらいで出発した。

11:30 前トム平
前トム平

前トム平

1,760 m 地点まで登った。コマドリ沢への降下分を入れると、 900 m は登ったことになる。体力的にはかなり厳しくなってきた。

写真の中央にそびえるのが前トムラウシ山。

ここでチョコレート投入。元気になった気がする。

12:30 トムラウシ公園

トムラウシ公園に向かう道で、何回か迷った。登山道にはときどき、黄色いペンキで矢印が書いてあったり、赤いペンキで丸が書いてあったりする。

ところが、何故かそういう道の岩に、黄色いコケが付着していたりするのだ。

これを黄色いペンキと勘違いし、「おいおい、この道行けるのか? 岩の高低差が 2 m あるんだけど」とかぼやきつつ、最後には三方を松に囲まれた袋小路に追い込まれ、すごすご引き返すことになる。

そうこうしながら 12:30 、ようやくトムラウシ公園に到着した。

トムラウシ公園

トムラウシ公園

登山口ではアンテナ立ってなかったので、試しに電源を入れると、アンテナが立った。友人にメールを送っておく。

もうちょっとで頂上です。

13:50 南沼指定キャンプ地

実はまだまだだった。

1,930 m まで登るとキャンプ地だ。ここからは、ザックを捨てて頂上を目指すことにした。

14:30 トムラウシ頂上
トムラウシ山頂

トムラウシ山頂

身軽になったおかげですいすい登れる。こうしてみると、いかにザックが膝に負担をかけていたかが分かる。と言っていられるたのも半分までだった。残りの半分は痛む膝と息切れとの戦い。

そして 2,140 m 地点。ついに頂に届いた。

「やったぞー!」という達成感もない。どういうこと? 登山にはそれがあるんじゃないのか?

それにしても風が強い。とりあえず撮影しよう。65% の義務感に支えられて撮影。

トムラウシ山頂からの風景1

トムラウシ山頂からの風景1

トムラウシ山頂からの風景2

トムラウシ山頂からの風景2

トムラウシ山頂からの風景3

トムラウシ山頂からの風景3

巨大な岩の上が本当の天辺だ。上に立つと風で飛ばされそうなので、しがみついて撮影した。

トムラウシ山頂からの風景4

トムラウシ山頂からの風景4

トムラウシ山頂からの風景5

トムラウシ山頂からの風景5

流石に寒くなってきたので、膝をかばいつつガレを下り降りる。

暮れゆくトムラウシ

暮れゆくトムラウシ

登頂はできた。しかし、思った以上に時間がかかった。既に陽は暮れかけていて、日本庭園の撮影は無理だと判断。テントを設営することにした。

強風下でフットプリント (グランドシート) が飛ばされないよう、大きめの岩で押さえる。次に、細引きを使って 4 隅を岩に固定。

テント本体にポールを通した瞬間、風で浮き上がるわ、ポールは折れそうだわ、ヒヤヒヤした。

南沼指定キャンプ地の夕暮れ

南沼指定キャンプ地の夕暮れ

体が冷え切ってもうダメです。

気温は -8 ℃。体感温度は -15 ℃くらい。適当。

風邪を引きそうだったので、テントに入ってご飯。

鹿の煮込み

鹿の煮込み

コンソメスープ完成

コンソメスープ完成

こんなことやってるからザックが重くなるんだよなぁ。けど鹿肉は甘くて美味しかったです。帰りに買って帰ろう。

寒くてビールは飲めず、無念。

以上、トムラウシ南沼指定キャンプ地より、筆者がお送りしました。

2011年11月6日(日) 23:06:53 @ Charlie

トムラウシへ行こう Part.4

Category : 登山 / Tags :

フェリーが暇だからといって、文章を書いてると酔ってくる。

11/3 トムラウシ前泊

A 寝台フェリーの旅。搭乗手続きも含めたら 18 時間で、早くもうんざり。船酔いは、揺れと視覚情報のずれが原因で起こるという。歩き回っていると上下左右に揺られて酔いそうなので、部屋で横たわっている。

フェリーの夜明け

フェリーの夜明け

10:30 荷物をまとめてプロムナードへ。苫小牧港はすぐそこに見える。渡船なら 5 分でつきそうな距離だが、着岸まで 30 分もかかるらしい。さすがデカブツ、小回りが利かない。

11:20 頃、苫小牧港に降りた。下道を走ってトムラウシへ向かう。

北海道は道が広くて信号が少ないのがいい。 70 ~ 80 km/h で巡航するのが普通のようだ。他の車を見てて、そのように学習したが、一部異論はあるだろう。
(^-^;

苫小牧から 235 号線を東に走る。北海道の流儀に従い、しかしスピードの出し過ぎに注意して走った。

しばらくすると、後ろから車が追いかけてきた。若干のスピード差があって、向こうの方が速い。それはいいのだが、やけに距離をつめてくる。追い越し禁止というわけでもないので、追い抜きたかったら追い抜けばいいのだが。見通しの良い直線なんだし。

しばらくその状況が続いたが、突然気が変わったのか、ある場所でスピードを上げて追い抜いていった。時速 100 km/h は出していただろう。というわけで、同じ距離を保ってひたすら追尾した。いくら速度を出そうが振り切らせんよw

しばらくすると前のグループに追いついてしまった。結構出していたからな。同じ距離を保ったまま追尾を続ける。私的には完璧にあおっている車間距離だが、向こうにしたらそうではないのかもしれない。だとすれば、自分がやられても問題ないということだ。

イヤと感じるようなら、自分がやられたら嫌なことは他人にやってはいけないと学習するだろう。親切心であるw

しばらくすると、何かに耐えかねたのか、追い越し禁止車線で前を走る 2 台をまとめて追い越して走り去った。危ないマネをする。

ちなみに、北海道を走っていて車間をつめて来たアホはその車だけだった。仙台以外にもこういう低脳はいるんだな。

その後はのんびりと占冠の道の駅「むかっぷ」に立ち寄り、ソフトクリームとおにぎりで昼食。

むかっぷ駅の地図

むかっぷ駅の地図

むかっぷ駅外観

むかっぷ駅外観

交通量の少ない 237 号線を通り、右折して 38 号線を通り、途中のかなやま湖を堪能。

かなやま湖で一息

かなやま湖で一息

フライをしていた釣り人が幾人もいたが、果たして何を釣っていたのだろうか。

南富良野に立ち寄り、鹿肉を探して徘徊する。しかし、生肉を売っている店が見つけられない。事前に調べた店の場所に行くと、どうにも住宅街っぽい。

道の駅「南ふらの」で聞いたところ、生肉を売っているところはないと言われ、あきらめてこのままトムラウシへ向かうことにした。

ちなみに、「南ふらの」で撮った、今回の登山で最もお会いしたくないお方。

「南ふらの」の展示場

「南ふらの」の展示場

「いざという時のためにガソリン満タンにしとけよ」と友人に言われたので、トムラウシの近くにあるガソリンスタンドで給油することにした。ここより近い場所があるかもしれないが、出来るところでやっておく。トムラウシからは 56km ほど離れた新得という場所だ。

ガソリンスタンドのおじさんに、ダメもとで鹿肉ないかと聞いてみると、近くの精肉店で売っていると言う。こういう情報はセルフだと聞きようがないから、たとえガソリン代が 10 円高くたって、情報量としては妥当と思えてしまう。実際はそんなに高くはなかった。 5 ~ 6 円くらいだったか。

精肉店で鹿肉のランプを 100g ほど購入。ひとかたまり 350 円くらい。たった 1 個というのが微妙だが、今買っても悪くするだけなので、帰りに買っていくわと言って店を出た。 ( すいません、時間がなくて寄れませんでした )

トムラウシ温泉への道路は、途中から未舗装の道に変わる。唐突に鹿出現。

鹿

鹿

このモデルは空気を読んで、しばらくじっとしていてくれた。フラッシュだと目が光るので 1/6 秒のシャッタースピードで、窓枠にカメラを固定して撮影している。

「東大雪荘」に着いたのは 17 時くらいだった。既に日は暮れている。

暮れる東大雪荘

暮れる東大雪荘

キャンプ場の手続きはここでするのかと聞くと、既に管理の期間は終わっていますとのこと。水もトイレも使えないと思いますと言われる。

テントを張れるスペースだけあればいいから借りても大丈夫かと聞くと、管理してないのでいいとも悪いとも言えないとのこと。なら借りるわということで、温泉に入った後にキャンプ地へ向かった。

しかし、門が閉まっていて行けないじゃねーか。ご丁寧に鍵までかかっている。だったらそう言えっての。管理地ならゲートの状態くらい分かるだろうが。

しょうがないので、トムラウシ短縮登山口に向かう。まさか夜中にダート走る羽目になるとは……

夜のダート

夜のダート

これは怖いwww

車の前を、何かの影が横切った。狐だった。車を止めてカメラを用意する間も、逃げる気配がない。餌を期待しているのだろうか。こっちの方を見ている。 3 回くらいシャッターを切ったものの、すべてピンボケだった。悔しい。

というか、 K200D のオートは、暗所ではまったく役に立たない。ピントを合わせてくれないのだ。そのため、マニュアルでピントを合わせるしかないのだが、こんな暗くちゃ合わせられねーよw

キツネもフラッシュに目がくらんで行ってしまった。

次に出たのは牡の鹿だ。こちらはすぐに姿を消した。次に姿を現したのは、また鹿だった。

頻繁に動物にお目にかかる。これはたぶんいるだろう……鉈は持っていこうと決意し、恐る恐る車を走らせる。

トムラウシ温泉までの道も結構なダートと思っていたが、そんなのは生ぬるいのである。でかい穴が水平に 2 つ開いてるわ、でかい石がごろごろ転がってるわ、オンロードのバイクだったら 3 回位転ぶな。っていうかむしろ行けない。

MR-S は車高がやや低めで運転に気を使うのだが、どうしてもクリアできない穴トラップが 1 箇所ある。そのポイントでは必ず底を擦ってしまうのだ。帰りにも同じ場所でやってしまった。ここで故障したらシャレにならない。

路面の整備くらいして欲しいものだ。その程度の収益は上がっているだろう?

ちなみに、バッテリーが上がったり、車が故障した日には予定通りフェリーで帰れないとあって、トムラウシ山行はとても緊張した。

30 分以上かけて短縮登山口に到着。予想通り、人の気配がないので怖いったらない。動物的な意味でも、足がなさそうな何か的な意味でも。

登山口の一番近いところへ車を止めて、その隣にテントを張る。シーズン時にはとても真似できない贅沢な場所取りだが、気温もあいまって寒々しい気分になる。トイレも閉鎖されているし、水も補給できないとあっては、早めに食べて寝るしかない。

深夜、星を見た。上空には見慣れない風景が広がっていた。まさに満天の、というやつだ。

短縮コース登山口の星空

短縮コース登山口の星空

他の部分に比べると、右下と左下で星が少ないのは、そこに木があるためだ。木の葉の隙間から漏れた星の光だけが光っている。

画面中央にはオリオン座が写っている。その一角、左上の赤い星ベテルギウスはまだ健在のようで何より。いつか爆発するシーンを見せて欲しい。

こうして前泊は何とか終了した。

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