2009/7/30 木曜日

WP Super Cache に大はまり

Filed under: WP Super Cache — Charlie @ 20:49:43

WP Super Cache 0.9.6.1 ではまりました

WordPress のプラグインに WP Super Cache というものがある。このプラグインは動的なコンテンツである WordPress の記事をキャッシュし、あたかも静的なページであるかのように振舞う。 WP Super Cache は記事にアクセスがあると、特定のディレクトリにキャッシュファイルを作る。次回からはこのキャッシュを使って高速にページを表示するというわけだ。

このサイトもいつの間にかアクセス数が増えていたので、入れても損はないだろうと、早速インストールしてみることにした。

しかし、これほどハメられることになるとは、予想しなかった。「これほどってどれくらいよ?」という質問には、「丸 1 日は堅い」とお答えしよう。何故それほど時間がかかったかというと、 readme.txt を良く読まずに不精してしまったためである。まあ readme もさほど詳しく書かれているわけではないが…

超意訳 readme.txt

== Installation ==

1. Apache の mod mime と mod rewrite modules を有効にしましょう。
2. もう WP-Cache がインストール済みなら削除しましょう。

wp-config.php の WP_CACHE define も消しましょうか( 訳に自信なし )。
wp-content/wp-cache-config.php と wp-content/advanced-cache.php も消して、プラグインを無効にしましょう。

3. plugins/ ディレクトリに、解凍したディレクトリをアップしましょう。

wp-content/plugins/wp-super-cache/
のようなカンジになります。

4. WordPress で MU ( 何のことやら ) を使っているなら、 wp-content/mu-plugins/wp-super-cache/ にインストールする必要がありますよ。

wp-cache.php をコピーして mu-plugins のディレクトリにおきましょう。

5. WordPress のユーザはそのプラグインページで、「WP Super Cache」を有効にする必要があるでしょう。 ( さっぱり分からん )

MU プラグイン関係のことだと思うが。

6. 設定の「WP Super Cache」でキャッシュを有効にしてね。

エラーが表示されたら、一個ずつ解決してちょ。 FAQ とかも見てね。 ( 私の場合はそれ以前の問題だったが )

7. mod_rewrite のルールが .htaccess に書き込まれるから。書かれなければ自分で書いてね。

以下、 .htaccess の内容

8. プラグイン有効にした後 wp-content/cache/.htaccess が作られるから。自分で作らなくてもいいよ。でも作られないときは自分で書いてね。

以下、 .htaccess の内容

9. 「500 internal error」とか出たら、 httpd.conf の設定を変更するといいよ。

<Directory /home/www/>
AllowOverride All
</Directory>

10. wp-content/advanced-cache.php ができてれば OK と思うよ。

WordPress のディレクトリを変更していたりしたら、適当に調整してね。

はまった過程1

まず、 WP Super Cache を使う条件として、パーマリンク設定をしておく必要がある ( はずだ )。今まで「パーマリンク? そういえば初期設定でそんなのあったかな…」程度の認識でしかなかったので、これを変更するのにちょっと手間取った。

WordPress のデフォルトのアクセス URL は以下のようなものになる。

http://www.studio-soleil.com/bloody-mary/wordpress/?p=1126

これだと明らかに動的コンテンツだろうということで、以下のようなリンクに変更した。

http://www.studio-soleil.com/bloody-mary/wordpress/archives/1126.html

しかし、パーマリンク変更後に 404 Not Found のエラーでページが表示されない。

これは、ディレクトリに対して FollowSymLinks ( Apache の設定 ) が有効になっていないためだ。 .htaccess か httpd.conf で有効にする。これは問題ない。

はまった過程2

次にプラグインをインストールすることになったのだが、英語の readme を読むのが面倒で、つい不精して Google で日本語ページを検索してしまった。

この記事を書いている時点での最新バージョンが WP Super Cache 0.9.6.1 (Last Updated: 2009-7-29) である。ちなみに昨日は 0.9.6.0 だったのが、今日になったら 0.9.6.1 にアップデートしていた。
orz

これほどにピカピカのバージョンであるからして、検索して出てくるページは、当然ながら古い方法だ。これらのページには、解凍後に出てくるファイル wp-cache-config.php や advanced-cache.php を編集したり、 wp-content/ ディレクトリに移動したりしなさいと書かれてあるが、この作業は現行バージョンでは不要である。

むしろ、 advanced-cache.php を自分で移動させてしまったがために、一見インストールできているが、実はキャッシュされない等といった不具合に見舞われてしまったのである。

もちろん、このバージョンと同じやり方も載っていたところはあったが、逆に必要な部分 ( wp-config.php に記述しなければならない、とか ) がなくて分からなかった。

この advanced-cache.php が原因であると判明するまでに 1 日もかかってしまったわけだが、なにせ error_log にも原因が出ないのだ。どうにもならない。 error_log で原因が探せないものだから、本家 FAQ を虱潰しである。参ってしまう。

この影牢なみにひどいトラップに引っかかる人が少なくなるように、プラグインが有効になるまでの処理を書き留めておこうと思ったわけ。

WP Super Cache 0.9.6.1 のインストール

1. 前提条件

パーマリンク設定をデフォルト以外にしている必要がある ( たぶん )。
私の場合、「カスタマイズ」で「 /archives/%post_id%.html 」にしてある。

この設定をすることで、 /wordpress/.htaccess は次のようになるはずだ。

HTML:
  1. # BEGIN WordPress
  2. <IfModule mod_rewrite.c>
  3. RewriteEngine On
  4. RewriteBase /bloody-mary/wordpress/  ※ 環境による
  5. RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
  6. RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
  7. RewriteRule . /bloody-mary/wordpress/index.php [L]
  8. </IfModule>
  9. # END WordPress

※ .htaccess の所有者を Apache:Apache にしておくこと。

※ /wp-content も同様に、 Apache:Apache 755 にしておく。この中に cache フォルダと設定ファイルが作られるので。

2. 解凍

wp-super-cache.0.9.6.1.zip を解凍してできたディレクトリ wp-super-cache を wordpress/wp-content/plugins/ にアップ。

たぶん不要だが、一応所有者を Apache のユーザにしておく。

# chown -R Apache:Apache plugins/wp-super-cache/
3. 設定ファイルについて

※ 設定後、 advanced-cache.phpwp-cache-config.phpwp-content/自動作成される。

wp-content/ ディレクトリの所有者/パーミッションを Apache:Apache 755 とかにしておいて、 Apache (PHP) から書き込みできるようにしておく。

# chown Apache:Apache wordpress/wp-content/
# chmod 755 wordpress/wp-content/

wp-config.php の編集を行なう。

# vi wordpress/wp-config.php

    // WP Super Cache Manager
    define('WP_CACHE', true);

 84 if ( !defined('ABSPATH') )  ※ この行より上に記述
4. プラグイン有効化

管理画面にログインしてプラグインを有効化すると、次のメッセージが表示される。

「WP Super Cache is disabled. Please go to the plugin admin page to enable caching.」
admin のリンクをクリックするか、設定メニューの「 WP Super Cache 」をクリック。

「ON WP Cache and Super Cache enabled」にチェック。
「Clear all cache files when a post or page is published. (This may significantly slow down saving of posts.)」にチェック。
「Update Status」のボタンで設定を保存する。

バックグラウンドで、以下のファイル/ディレクトリが自動作成される。

  • wp-content/cache
  • wp-content/wp-cache-config.php
  • wp-content/advanced-cache.php

※ この時点で、 /wp-content/advanced-cache.php と /wp-content/plugins/wp-super-cache/advanced-cache.php の二つのファイルがあるが、これで正解。両者微妙にサイズが異なる。

-rw-r--r--  1 Apache Apache 594 2009-07-30 19:22
    wp-content/advanced-cache.php
-rw-r--r--  1 Apache Apache 456 2009-07-30 02:37
    wp-content/plugins/wp-super-cache/advanced-cache.php

これのに気づくまでどれだけの時間をツイヤシタカ…

気を取り直して、「Update Status」を押した後は、画面が遷移してまた設定画面に戻るが、下にスクロールしていくと「Mod Rewrite Rules」という .htaccess の設定が表示されている。「Update Mod_Rewrite Rules >>」をクリックすると、 .htaccess が以下のように書き換わる。

wordpress/.htaccess
HTML:
  1. # BEGIN WPSuperCache
  2. <IfModule mod_rewrite.c>
  3. RewriteEngine On
  4. RewriteBase /
  5. AddDefaultCharset UTF-8
  6. RewriteCond %{REQUEST_METHOD} !=POST
  7. RewriteCond %{QUERY_STRING} !.*=.*
  8. RewriteCond %{HTTP:Cookie} !^.*(comment_author_|wordpress|wp-postpass_).*$
  9. RewriteCond %{HTTP_user_agent} !^.*(Android|2.0\ MMP|240x320|AvantGo|BlackBerry|Blazer|Cellphone|Danger|DoCoMo|Elaine/3.0|EudoraWeb|hiptop|IEMobile|iPhone|iPod|KYOCERA/WX310K|LG/U990|MIDP-2.0|MMEF20|MOT-V|NetFront|Newt|Nintendo\ Wii|Nitro|Nokia|Opera\ Mini|Palm|Playstation\ Portable|portalmmm|Proxinet|ProxiNet|SHARP-TQ-GX10|Small|SonyEricsson|Symbian\ OS|SymbianOS|TS21i-10|UP.Browser|UP.Link|Windows\ CE|WinWAP).*
  10. RewriteCond %{HTTP:Accept-Encoding} gzip
  11. RewriteCond %{DOCUMENT_ROOT}/絶対パス/wordpress/wp-content/cache/supercache/%{HTTP_HOST}/$1/index.html.gz -f
  12. RewriteRule ^(.*) /絶対パス/wordpress/wp-content/cache/supercache/%{HTTP_HOST}/$1/index.html.gz [L]
  13.  
  14. RewriteCond %{REQUEST_METHOD} !=POST
  15. RewriteCond %{QUERY_STRING} !.*=.*
  16. RewriteCond %{HTTP:Cookie} !^.*(comment_author_|wordpress|wp-postpass_).*$
  17. RewriteCond %{HTTP_user_agent} !^.*(Android|2.0\ MMP|240x320|AvantGo|BlackBerry|Blazer|Cellphone|Danger|DoCoMo|Elaine/3.0|EudoraWeb|hiptop|IEMobile|iPhone|iPod|KYOCERA/WX310K|LG/U990|MIDP-2.0|MMEF20|MOT-V|NetFront|Newt|Nintendo\ Wii|Nitro|Nokia|Opera\ Mini|Palm|Playstation\ Portable|portalmmm|Proxinet|ProxiNet|SHARP-TQ-GX10|Small|SonyEricsson|Symbian\ OS|SymbianOS|TS21i-10|UP.Browser|UP.Link|Windows\ CE|WinWAP).*
  18. RewriteCond %{DOCUMENT_ROOT}/絶対パス/wordpress/wp-content/cache/supercache/%{HTTP_HOST}/$1/index.html -f
  19. RewriteRule ^(.*) /絶対パス/wordpress/wp-content/cache/supercache/%{HTTP_HOST}/$1/index.html [L]
  20. </IfModule>
  21.  
  22. # END WPSuperCache
  23.  
  24. # BEGIN WordPress
  25. <IfModule mod_rewrite.c>
  26. RewriteBase /bloody-mary/wordpress/  ※ 環境による
  27. RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
  28. RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
  29. RewriteRule . /bloody-mary/wordpress/index.php [L]
  30. </IfModule>
  31.  
  32. # END WordPress

wordpress/wp-content/cache/.htaccess
HTML:
  1. # BEGIN supercache
  2. <IfModule mod_mime.c>
  3.   <FilesMatch "\.html\.gz$">
  4.     ForceType text/html
  5.     FileETag None
  6.   </FilesMatch>
  7.   AddEncoding gzip .gz
  8.   AddType text/html .gz
  9. </IfModule>
  10. <IfModule mod_deflate.c>
  11.   SetEnvIfNoCase Request_URI \.gz$ no-gzip
  12. </IfModule>
  13. <IfModule mod_headers.c>
  14.   Header set Cache-Control 'max-age=300, must-revalidate'
  15. </IfModule>
  16. <IfModule mod_expires.c>
  17.   ExpiresActive On
  18.   ExpiresByType text/html A300
  19. </IfModule>
  20.  
  21. # END supercache

※ Ktai Style を使う人は、 Ktai Style プラグインを有効にした後、「Mobile device support. 」にチェックをつけ、「Update Status」をクリックするだけで OK。

WP Super Cache 0.9.6 くらい?で対策されたためか、他のサイトで紹介されているようなややこしい手順は踏まなくても良い。 .htaccess を書き換える必要もない。

5. キャッシュの確認

ページを表示させ、管理画面の [ WP Super Cache ] - [ Cache Contents ] の項目に、以下のように表示されてればキャッシュファイルが作られている。

WP-Cache (97.23KB)
2 Cached Pages
0 Expired Pages

WP-Super-Cache (0KB)
0 Cached Pages
0 Expired Pages

Garbage Collection
Last GC was 00:50 minutes ago
Next GC in 09:10 minutes

WP Super Cache が思うように動作しないので、原因を調べていく過程で、本家サイトの Installation や Faq を英文で見る羽目になった。といっても私は英語が読めるわけではなく、感じるだけである。ふぃーる。

FAQ の項目を上から虱潰しにしていき、それでも見つからず、「 wp-content/advanced-cache.php が自動作成されるなら移動しなくてもいいんじゃね?」ということで削除して再設定したら 0 バイトのファイルが作られ、「移動しないなら元ディレクトリのやつがないのはおかしいかな」と再インストールしてみたらビンゴ。

結局、インストール自体はすごく簡単になったということだね。

急がば回ってみるのも一興か。

2009/7/20 月曜日

蒲生サーフでのフラットフィッシュ狙い

Filed under: 釣り — Charlie @ 19:14:54

陸奥湾真鯛釣りで 1kg のアオイソメを半分以上あまらせたので、サーフで投げ釣りをすることにした。とりあえず目標はフラットフィッシュである。とは言いつつ、今回は餌の消費が目的なので、投げ竿で遠投がメインとなる。

用意するものは、スパイクおもり 30 号と、片天秤、カレイのときに使った仕掛けである。また、三脚も必要となる。バケツもあったほうが良いだろう。三脚に吊るして固定させたり、手を洗ったりと便利だ。

投げ釣りは、基本的に待ちの釣りなので ( キス釣りなどのように一本竿でアクティブに攻める釣りもあるのだろうが ) 、暇つぶしにラテオ 96ML と 40g のメタルジグでマゴチを狙うことにした。本当は 10 号程度のおもりでダウンショットリグにしたかったのだが、用意する暇がなかった。その点、メタルジグはつけるだけだから楽だ。

というわけで、近場の蒲生サーフへ。蒲生サーフは新港の南にある砂浜だ。

朝が早かったからか、近くの駐車場へ通じると思われるゲートが開いておらず、遠くの駐車場に停めざるを得なかった。

不思議な色合いの朝焼け

不思議な色合いの朝焼け

自転車道をてくてくと歩く。けっこう距離が長い。最近キャリーは使わなくなったが、整備された道を歩くときには便利だ。しかし砂浜ではかえって荷物になるんだよなぁ。車輪が大きいキャリーなら違うのだろうか。ホームセンターで直径 30 ~ 50cm くらいの車輪が売っていたので、改造できるかどうか検討したい。私の車に乗せられるサイズというと、 40cm がせいぜいだろうが。

それにしてもサーフへ行くときは歩くなぁ。野蒜築港跡に向かうときも歩いたなぁ。歩かないサーフってないのかなぁ。まあ穴場っぽいところを狙わなければ、候補地はあるのだが。青森帰りということもあって、下調べする時間も打合せする気力もなかった。

蒲生サーフの朝焼け

蒲生サーフの朝焼け

気持ちよい朝の蒲生サーフ2

気持ちよい朝の蒲生サーフ2

蒲生サーフ3

蒲生サーフ3

早速投げる。 30 号のスパイクおもりは、非常に重い。本格的な投げ釣りは数年ぶりなので、投げ方を忘れてしまったようだ。まだ 40g のメタルジグの方がかっとんでいく。それでも何投かするうちに、昔やっていた方法を思い出した。

竿よりちょっと短いくらいに仕掛けをたらし ( 4m くらい )、振り子のようにぶらぶらさせ、向こう側に伸びる反動を利用してえいやっと投げるというもの。スイング投法というのかな。やってみるとまあまあ飛んでいった。オーバースローで投げると、ラインを弾くときに指が切れそうになる。スイングの方がましだった。また、ラインを弾く直前に、左手をひきつけ、右手を押し出すと竿がしなって遠くに飛ぶ。

そしてやっていくうちに仕掛けが絡まることがわかり、三本針から最終的に一本針にした。それでも片天秤に絡まってしまう。どうせいっちゅーねん。次回までにちょっと考えよう。

とりあえず投げ竿は放っておき、メタルジグで遊ぶ。底から若干浮かせてスローリトリーブ。もちろんアタリはない。ジャーク ( 竿をあおってスライド ) したりトゥイッチ ( 短いジャーク ) したり、早く引いたり、遅く引いたり。本当はタダ引きが良いらしいのだが、あまりにアタリがないので、色々やってみたくなる。

海底をズル引きしていると、手ごたえが重くなった気がした。反応はないので、何か引っ掛けたのだろうと思ったら、ハマグリだった。

気をよくしてメタルジグで砂底をズル引き。二枚目。さらに子供のハマグリ。

子供のハマグリはリリースして、 2 枚だけ持ち帰った。これでランクは据え置きだ ( セコ )。

魚? いつもどおりです。

ランク

釣りランクは専用ページを作ったので、そちらを見てもらえると。
また、坊主のときに、平民から大僧正まで、だんだん階級が上がっていく方式でしたが、ランクアップだと上手い人と思われる可能性があるので、ランクダウン方式にしました。

なお、釣りランクのリンクは、上の方のメニューにもあります。

2009/7/19 日曜日

陸奥湾真鯛釣り – 後日談

Filed under: 戯言 — Charlie @ 19:32:36

鯛のその後

鯛を捌く
まな板の上の真鯛

まな板の上の真鯛

鯛を水洗いしてビニール袋の中に入れる。包丁の背でバリバリと鱗を取る。身の方までささくれちゃうんじゃないかと思うほど取れないが、がんばって取る。身は崩れなかった。鱗を素揚げで食べられるらしいので、一応、クッキングタオルを敷いたタッパーに保存。

鯛の頭からエラを取るために、エラの部分から包丁を入れる。左右ともにやるが、なかなか取れない。頭を落としてからとることにして、まずは内臓を処理する。

腹を掻っ捌いて内臓を取りだす。腹の左右にオレンジ色の卵を抱いていた。鯛の子と呼ばれるらしい。焼いて食べることにした。あとは肝を水に浸して血抜きして、酒で洗ってキッチンペーパーで保存した。肝の処理は、この方法が正しいのかどうかも不明。食べる予定はないのだが…

鯛は捨てるところがないというからやっているが、私は正直、内臓は食べられない。残りの内臓はそのままビニール袋に包んでダスト。ところが、翌日にすごい匂いになってしまった。友人曰く、冷凍してゴミに出せ、とのこと。

頭を落としてエラを取る。もらった未使用の歯ブラシが何個もあるので、それを使うことにして、ゴシゴシと血合いを取り除いた。血合いの部分は丁寧に処理すること。

残る胴体は三枚におろす。背骨の部分に包丁を入れ、出てきた血合いを丁寧に取り除く。その後でおろす。左側の半身は上手くいったが、右半分は身がごっそり背骨の方に持っていかれた。まあ、そぎ取るなりして食べるか… 半身にした部分からハラスを切り落とし、さらに残りに包丁を入れて柵にする。柵から皮をそいで完成。かなり食べ応えがありそうだ。どうせ一人じゃ食えないので、薄くなった半身を友人へ、柵はいつもの上司と可愛らしい上司へ。

背骨の部分はあら汁にできそうだ。数日以内に食べないと腐っちゃうので、冷凍庫へ保存する。次は頭やひれなど、あらを処理する。

あらの下処理

頭からは良い出汁が取れるらしい。やってみることにした。臭みを取るため、念入りに下処理を行うとのこと。

まず、あらに熱湯をまんべんなくかけて表面を白く霜降り状態にする。

次に、霜降りになったあらを氷水に入れ、血合いや取りきれなかった鱗を丁寧に取り除く。三枚におろす前に、念入りに鱗取りをしたつもりだったが、手で触れてみると頭の上の部分やヒレの周りに結構残っていた。

霜降り状態のあらから、手で鱗を取り除く。霜降りになったあらからは、簡単に鱗が取れるのである。包丁の背でバリバリ取っていたのが嘘のようだ。

手で鱗を取っていると、突然総毛だった。両腕から首筋にかけて鳥肌が立っている。

おや? なんで?

今までの人生で意識したことはなかったが、私は鱗取りが苦手らしい。そういえば、包丁の背で鱗を取っているときも、若干鳥肌気味だった。道具を使っている分にはまだ大丈夫だったが、実際に手で触り、鱗を取る感触に、生理的嫌悪感が限界を超えたらしい。

なぜこんな感情を抱くのかは自分でも分からない。今、日焼けした肌が剥けているから、鯛に自分を重ねて気色悪くなっている、というのはあるかもしれない。冷静な自分は、情けないぞと呆れる一方で、これはもっと根の深い、幼児期の体験とか、もしかすると原初的な恐怖じゃないだろうか。

グロテスクなものが嫌いな私だが、魚の内蔵を取っているときだってこれほどの嫌悪感はなかった。そしてよくよく思い出して見ると、私は細かい(小さい)ものが密集しているなにかに、嫌悪感を抱くことがあるのだった。例えば果物の皮にびっしりと凹凸がついているものとか。何でだろう。小さな虫を連想しているからか? 良く分からない。

とにかく命を無駄にすまいという 9 割の義務感と、美味しいご飯が食べたいという 1 割の期待に支えられて、すべてのあらの鱗取りを終えた。真鯛を釣ってきたのに、家ではカップめんしか食べていないのはどういうわけだと小一時間略。親指で鱗をなぞる度に新しい鳥肌ができるので、肉体から精神を遊離させ、肉体に処理をオートでやらせるイメージだ。ガリレオ 2 話に出てくる小学生か。

水を張った鍋にあらを入れ、酒少々、醤油少々を入れ、火にかける。沸騰させず、丁寧に灰汁をすくったところでギブアップ。鍋ごと冷蔵庫に入れて、あとは明日やることにした。

それから 2 時間経っても、時折思い出したかのように鳥肌が立つ。翌日になっても、この記事を書いているだけで鳥肌が立つ。トラウマになった。もう二度と鱗取りはできないだろう。とか言いつつ 3 日後にはすべてを忘れて、また鯛釣り行きてーと言っている自分に 1 ペソ。

忘れっぽいって言うのは意外に長所だよね。

とてつもないプラス思考。

鯛めし

翌日の話ですが、面倒なのでまとめて投稿しています。

米を研いで、ざるで 30 分ほど水切り。

冷蔵庫に入れた鍋はゼリー状の煮こごりになっていた。ちょっとだけ ( 常温まで ) 温めると水状に戻る。あら ( 頭とハラスの部分 ) は別の皿に取り分け、ざるとキッチンタオルで出汁を漉す。 10cm 程度の昆布を洗って出汁に入れ、沸騰直前まで強火で火にかける。出汁は沸騰させないこと。また、昆布は沸騰前に必ず引き上げること。せっかくの出汁が海草臭くなってしまう。

炊飯器に米 3 合と、冷ました出汁を通常の水分量までいれる。あらも入れる。このまま炊いてもいいのかもしれないが、一応 30 分ほど浸しておいた。

米を炊く間に、フライパンで白胡麻を炒めた。もしかすると、白胡麻は炒めずそのまま鯛めしに振りかけてもいいのかもしれない。

炊き上がったらあらを別の皿に取り分け、丁寧に身をほぐす。時間がかかるので、ご飯が固まらないよう、しゃもじで混ぜておいた方が良いだろう。なお、あらと言っても、元が 60cm 近い鯛である。身の部分も半端な量ではない。骨は一片たりとも入らないようにして、ほぐした身を炊飯器に戻す。なお、目玉はグロテスクすぎるので遠慮させていただく。かき混ぜて出来上がり。

鯛めし炊き上がり

鯛めし炊き上がり

ガルプ ( 釣り用のワーム。酢イカのかほり… ) 用に買って、各サイズ選り取りみどりのスクリュートップキーパーに保存、速冷蔵庫へ。 500ml、 750ml、 1200ml の容器が何個もあって、キッチンの場所をとることこの上ない。ちなみにスクリュートップキーパーは蓋の閉め方に癖があり、下手に閉めると蓋が外れてしまう。そういう不確定なものに、あのガルプを入れる気にはならないので、現在はナルゲン広口丸形ボトル125ml ( \190 ) に液ごと入れている。何度も使ったが、液漏れしていない。さすがナルゲンである。しかし、縦長容器は取り出しづらいので、広口サイズが欲しい。そのうちナルゲン広口ジャー 60ml を買おうかと思っている。半分の容量のくせに \260 もするけど。

ともあれ、スクリュートップキーパーが始めて役に立って良かった。とか書くとけなしているようだが、キッチン用品として見れば普通に使える。多く取りすぎた出汁も、 STK で冷凍保存できた。もともと規格外の使い方をしようとしている方が悪いのである。

茶碗に盛り付け、白胡麻を振りかけて完成。

皮のポン酢和え

柵にするときに取った皮は、茹でてから冷水に取り、ポン酢であえる。

刺身ではなく焼いた

生の魚や肉が食えないので、柵の一部を焼いた。鯛の子も焼いた。

鯛めし、皮のポン酢和え、焼き鯛、鯛の子

鯛めし、皮のポン酢和え、焼き鯛、鯛の子

またボケてしまったか… F4.5 くらいで撮れば良かった。

見かけは質素、実は豪華、その名は魚の王様、鯛 ( コナン風に ) 。

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