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星追い in 泉ヶ岳

星野写真を撮る以前の問題だった。

Higlasi-1B の操作にも慣れ、ようやく北極星をあわせられるようになったと思ったら、今度はピント合わせに四苦八苦している。

いったいいつになったら美しい星野写真が撮れるのだろう。

星野写真撮影 (2013.04.13)

撮影機材

種類 製品
カメラ PENTAX K-01
比較レンズ1 PENTAX-DA 15mm F4 ED AL Limited
三脚 SLIK PRO700DX III
ポータブル赤道儀 Higlasi-1B
ピント合わせ用ノートPC ASUS U24A-PX3210
暖かい服装、方位磁石

撮影の手順

1. 赤道儀の極軸を合わせる

この手順はだいぶ慣れてきた。方位磁石で北を確認。北斗七星の先端から 5 倍の長さの位置に、ひときわ明るく輝く星が北極星。

三脚の水平を取り、Higurashi-1B をセット。赤道儀の真正面に北極星が来るようにする。

寒い夜に時間をかけて極軸調整用の穴に北極星を追い込んだが、ずれている。無駄な努力はやめて DPPA モードで合わせるのが吉。

今回は 15 mm の広角レンズだから、真の極軸を探すなんて真似はしなくていい。北極星を中心に追い込んでやるだけで十分。前回の撮影のように下手にλUmi を探そうとして、かつ間違えてしまった日には泣くことになる。

DPPA モードは 3 本のレバー全て ( SW1 / SW2 / SW3 ) を一番下にセットして、真ん中のボタン ( STA_sw ) を長押しするだけ。

ちなみに、ボタンの左側を押し続けると左に回転、右側を押し続けると右に回転するので、直感的な理解が得られやすい。

カメラの中心の明るい星が北極星。赤道儀の回転中心からずれているから微調整して中心位置に追い込んでやる。
ほぼ中心に追い込むことができた。

2. ピントを合わせる

K-01 の全機能カット。

  • ShakeReduction (手振れ補正) OFF
  • 長時間 NR (長時間露光のノイズ低減) OFF
  • 高感度 NR (高 ISO のノイズ低減) OFF

実はハイライトとシャドー補正もカットしている。

ノートPC で確認しつつピントを調整するが、これが至難の業。もはや勘の世界。

3. 構図を決める

構図を決めたら、マニュアルで露出を調整する。

前回同様にリモコンを忘れたので、バルブ撮影ができないからマニュアルでの撮影となる。

  • 絞り値 : 男は黙って全解放。今回は開放 F4 で撮影。
  • シャッタースピード : K-01 の限度である 30 秒。バルブができれば 60 秒くらいにしたい。
  • ISO はあまり明るすぎないように。リモコン忘れた関係で今回は ISO 3200 にした。

4. 撮影開始

Higlasi-1B の真ん中のボタン ( STA_sw ) を押すと恒星追尾開始。

画像処理の練習も兼ねてインターバル撮影で 8 枚撮る。

  • 撮影間隔 : 35 秒
  • 撮影枚数 : 8 枚

ノイズ軽減用にダークフレームを撮影。レンズキャップをかぶせて、同じ手法で 4 枚程度撮っておく。

5. 画像加工

Photoshop CS5 を利用して画像処理を行う。基本となる 8 枚の星景写真を用意する。

最初にレンズ補正をした方がいいように思うが、しなくてもいいのかもしれない。
[ファイル] – [スクリプト] – [レンズ補正] で 8 枚の画像を処理しておく。 result というフォルダの中に補正済み画像が出力される。

次にノイズ軽減処理 ( コンポジットと同様の処理 ) を行う。

[ファイル] – [スクリプト] – [ファイルをレイヤーとして読み込み] を実行。
この時、[レイヤーの自動整列] は不要。整列させると風景の方を基準にしようとして星の位置がずれる。8 枚の画像をレイヤーとして配置したら、全てのレイヤーを選択して、
[レイヤー] – [スマートオブジェクトに変換] する。これで見かけ上 1 枚のレイヤー (というかスマートオブジェクト) になったはずだ。
[レイヤー] – [スマートオブジェクト] – [画像のスタック] – [中央値] を実行するとノイズが軽減される。シャッタースピードが短くて、画像ごとの風景のずれが軽微なら [平均値] でもいいが、そうでないなら風景のブレを軽減してくれる [中央値] がおすすめ。

次はダーク減算処理。
ダークフレーム 4 枚を上記と同様に [レンズ補正] で処理し、全てをレイヤーに読み込む。
[レイヤー] – [スマートオブジェクトに変換] する。
[レイヤー] – [スマートオブジェクト] – [画像のスタック] – [最大] を実行。
これで 4 枚のレイヤーを [比較(明)] で重ねたのと同じ効果が得られる。と思う。
そしてこのスマートオブジェクトを [差の絶対値] にして一番上に配置し、透明度 50% にすれば OK 。のはずだ。

ダークフレーム処理しかしていない 1 枚もの。風景のブレは目立たない。トーンカーブのみ補正。 ISO3200 のため、等倍で見るとノイズが目立つが、縮小して JPG にすると分からんか。
上記を 8 枚重ね合わせたもの。カラーバランスも変更してみた。等倍で見るとノイズはかなり軽減されているが、風景がブレている。ちなみに、 [画像のスタック] – [平均値] にすると比較にならないほどブレまくる。


こちらは [画像のスタック] – [平均] にしてブレまくりの画像に、トーンカーブ、カラーバランス、彩度の調整をしたもの。

撮影についての反省

私はどうも思い違いをしていたようなのだ。

複数の画像を重ねることで劇的に美しくなると思っていたのだが、そうではなかった。確かにノイズも減るし、星も綺麗に出るようになるのかもしれないが、星野写真の特性を考慮していなかった。

それは必ず星の位置が同じになるということ。つまり、星の位置が同じで、風景の方が動く。となると、複数枚を重ねて処理してしまうと、風景がブレることになる。

星野写真はほとんど 1 発撮りの世界だった。

風景対象までの距離にもよると思うが、赤道儀の恒星モードで 30 ~ 60 秒程度が風景の方の許容範囲だと思う。星景モード ( 恒星モードの 66% の速度で回転 ) ならその 1.5 倍くらいか。しかし星景モードだと肝心の星もずれていくから、あまり長時間は厳しい。

となると、星景モードで 60 秒くらいを自分のデフォルトにして詰めていくのがいいんじゃないだろうか。

というわけで、赤道儀で撮影した写真を見て「これは美しい」と思えないようなら、その角度、もしくはその撮影ポイントでは駄目だということだ。極軸調整の時間が無駄になる。

ということは、普通に夜景を撮って、美しいと思える撮影ポイントでなければ、美しい星野写真は撮れないということだ。

暗すぎると風景はシルエットになるし、かと言って明るいと星空が光害に負けるし、コンテストに入賞するような人たちはいったいどうやって撮ってるんだ……

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