Bloody Mary - blog

Bloody Mary 別館

2012.10 酒田釣行

前回の坊主にもめげず酒田で釣りをした。今度は青物とマダイの両立にチャレンジだ。

魚種をもとにした釣り方を考える

山形新聞の釣果報告を見ていると、日本海側はどうも青物が出ないっぽい。出るとしても、イナダが少しみたいだ。仙台新港での青物爆釣が懐かしい。震災の関係で数年は行けねーな。

前回の酒田釣行で、サヨリがいるのは分かっているので、エサなしのサビキでサヨリを狙う。サヨリはナブラが立つほどいたから、坊主は避けられるはずだ。

本命でイナダとマダイを狙うことにした。イナダとマダイは釣り方が違うだろと言うかもしれない。しかしこれは、綿密な考えあってのことだ。

一見関連性の無い対象魚でも、ジグサビキという存在がそれらを両立させ得る。釣り方としてはラインの先端にメタルジグをつける。その上に船用サビキを半分にして 3 ~ 4 針にしたものをつける。それをキャストしてシャクるだけだ。

海面からジグがフォールする(落ちる)ときにイナダが食ってくるのは、経験上分かっている。陸奥湾真鯛釣りの経験から、その時にマダイが食いつく可能性があるのも分かっている。メタルジグに食いつくかどうか分からないので、真鯛用スプーンのチヌークを使う。チヌークにガルプのサンドワームをつければ、陸奥湾の釣り方と同じになる。

問題はその後だ。

やがてジグは砂の海底へと着地するだろう。そこでサビキの登場だ。しばらく待ってから竿をしゃくりあげることでジグが浮き上がり、フォール中に魚にアピールする。更にジグだけでなくサビキもアピールする。真鯛は海底付近を回遊していることが多い。サビキを発見した彼らがどういう行動を取るかなど、想像力貧困な私にも容易に想像がつく。

上手くいくわけないって? バカ言うな! 釣れるってゼッタイ!

サヨリに関しては、ウキを何個かつけて遠投し、 TOP WATER 付近をサビけば釣れるらしい。エサは使わないので、高速で巻いたり、激しくシャクったりして、色々工夫する必要はあるだろうが。

それにしても何故頑ななまでにエサを使おうとしないのか……

答え: エサでやっても釣れないから。

2012.10.19 Fri. 出発

ゆっくりと朝マズメを狙いたかったので、今夜は向こうで一泊する。 19 時に酒田に向けて出発した。

道は以前と同じルートだ。仙台から 4 号線を北上し、大衡村から信号の少ない 457 号線にチェンジ。さらに北上を続けて大崎市で 47 号線を西へ進む。途中、新庄を経過しつつ酒田に到着。酒田からは 7 号線を北上し、吹浦港まで道なりに北上。道中 180 km、 4 時間弱の移動である。

吹浦港で釣りをする前に酒田港に寄ってサヨリの夜釣りをする予定だった。ところが、疲れていることもあってか、どうもやる気が起きない。帰りに寄って釣ればいいかと考え、今日は吹浦港に直行することにした。

そして何故か鳥海山の駐車場にいるわけですが。

鳥海山にて天体撮影

星空が綺麗だった。

鳥海山をメインに撮影したものもあったのだが、途中雲が出てきたので、星の軌跡が途切れてしまった。無念。

ところで先日、PENTAX がローパスフィルターなしの K-5 IIs という一眼レフのデジカメを出した。これぞ天体撮影に持って来いの機体だが、貯金がないから買えないし。しかもスタッドレス買わないと……

やるせなくなった私は、テントを出すのも億劫になり、シートをリクライニングさせての車中泊で済ませることにした。

外でピント合わせに四苦八苦していたときに、強風が体温を奪ってくれた。鳥海山の気温は 6 ℃しかないのだ。フリースにダウンジャケットを着込んでもダメだった。この状態で寝ようとしたが、寒くて眠れたものではない。仕方ないのでキャンプセットから U.L.スパイラルダウンハガー #0 を出して包まった。このシュラフは -30 ℃仕様ということもあり、非常に快適だ。

それなのに風邪を引いてしまったようだ。起きたら喉が痛い。体も痛い。車中泊は辛い。

3:30 に吹浦港に出発した。

2012.10.20 Sat. 朝 吹浦港

吹浦港も風が強かった。体調が悪い私には厳しい釣りとなった。フリースにダウンジャケット。その他に、防風対策としてレインウェアの上下を着用した。それでも寒かった。やはり風こそ体温を奪う要因だ。強風対策を考えなければ。

海は荒れていて、堤防を超えて波しぶきが上がっている。堤防が海水で水浸しだ。速い波が防波堤の脇を通過し、地形が変化している場所に押し寄せて吹き上げている。折れ曲がった堤防の場所なんかが危険だった。

頭から波をかぶりたくないので、第一防波堤の奥に陣取った。ここも折れ曲がっている場所だが、波しぶきは上がらない。しかし、テトラは満遍なく濡れている。滑って落ちそうだったので、月光川方面での釣りは諦めた。港内側で大人しくジグサビキをやることにする。

風が強くてチヌークだと大して飛ばせず、メタルジグで普通のジグサビキをやっていた。

風が強いせいか、真鯛釣り師も早々に引き上げている。私も 4 時間やってアタリなし。イツモノコトサー

ルアーは一発逆転要素が強すぎる。でかいのを当てるか、釣れないかしかない。小物がかかることはないからなぁ、たぶん。

2012.10.20 Sat. 夕方 酒田港

車中泊をやって気力が底辺を漂っている。酒田北港、酒田港、いくつかのポイントを渡り歩いたが、如何に楽な釣りをするかに思考が傾倒してきて、車の横でパックロッドを出して釣ってる始末。釣れそうな雰囲気はあっても、堤防の先端まで歩いて行こうという思考にならない。シーバスロッドすら出さない。もはや諦めムード MAX だ。

そして眠気が天元突破している。運転したら事故る自信があったので、酒田海鮮市場近くの港で仮眠を取った。 15 時頃起きて、最後の夕マズメを狙う。とりあえずサヨリング。

16 時頃になると、荒れて濁った海にサヨリの姿が見え始めた。元からいたのかもしれないが、濁りすぎて分からなかった。

数珠繋ぎになったウキにサビキをつけたサヨリ仕掛けを遠投し、早巻きしていたらアタリがあった。瞬時にアワセたが、バレてしまった。何度か繰り返したが、その後一度も反応がなかったので、サヨリに引っかかっただけと思われる。

状況は真正面向かい風での釣りで、バックラッシュが発生してパックロッドでの釣りは終わりになった。対岸に移動すれば追い風で楽に釣れるのだが、面倒で行く気がない。

それでも最後の気力を振り絞り、シーバスロッドにジグサビキをセットした。何度か投げていたら、フォール中にアタリがあった。「お、イナダか」とアワセたところでまたしても痛恨のバラシ。マジ?

17:30 。陽が落ちるまでやって、釣果なし。またしても。

もうね、海に魚いねーわ。アタリも全部気のせいだ。

い、いや、待てあせんな。もう一回だけやってみないか? 次はライトタックルで。期待なんかしてねーよという雰囲気を出しつつ、最小限の装備で、車の横で釣ろう。魚はバカだから、こんなやつらに釣られてなんかやらねぇよとなめてかかるから、結果的に釣りやすくなるはずなんだ。それがいい。

第一クーラーボックス二つもいらねーだろ。今回の結果は「でかいクーラーボックスを持っていくと釣れない」というジンクスに引っかかったせいだよ、きっと。

でも、何をやっても釣れる気がしない。

ワンランクダウンで権律師 ( ごんりっし )になっちゃったよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Bloody Mary - blog © 2008 - 2021