Bloody Mary - blog

Bloody Mary 別館

金環日蝕

2012.05.19 筑波山往路

世紀のイベントに乗っかって、茨城県の筑波山まで金環日蝕を撮りに行くことにした。

望遠レンズがないのと嗜好の問題で、撮影スタイルは、風景写真に日蝕を絡めた星野写真っぽいカンジを希望。広角レンズでいいな。

というわけで買ったばかりの PENTAX K-01 に SAMYANG 14mm F2.8 を携え、キャンプ装備で一路、学園都市の地へと向かった。

出発は 6:30。 ETC 休日割りで 50% OFF になるらしいので、高速を使うことにした。長町から仙台南部有料道路に入り、仙台南から東北自動車道にチェンジ、南下した。信号のない一本道をまったりドライブ。ところが、まったりしすぎて栃木県から北関東自動車道にチェンジする予定が、うっかり通り過ぎてしまう。

おいおい、どうするよ。

とりあえず高速を降りよう。館林 IC で降りると、料金は \3,500 くらいだった。帰りは休日割が効かないから、往復 \8,000 くらいかかるな。

さて、筑波高原キャンプ場へは 14 時過ぎくらいに行けばいいので、のんびり下道を行く。栃木県を東へ進み、茨城県を目指す。

旅は、細い道を走るところに旅情があるはずだ。おそらくは。

36 号線を進んでいると、やけに繁盛している和菓子屋を発見。山本屋菓子店という店だった。恐る恐る入ってみると、ケーキ屋の如く和菓子、洋菓子が陳列されている。うほほっ、いい菓子屋。とりあえず苺大福とクリーム系の大福を購入。苺大福は、体積の半分を苺が占めている。ぱっと見で笑える程の大きさ。夕食の楽しみにクーラーボックスで冷やしておく。

さらに東へ進むと、 12 時になった。

場所はうろ覚えだが、茨城県の 15 号線だか 7 号線沿いにある店で昼食を取った。黒豚を推しているドライブインのような店だった。昼時だと言うのに、駐車場には人っ子一人いない。この時点で大体予想はついたが、もしかしたら隠れた名店かもしれないという無意味な賭けに出ることにした。何の意味があるんだ。車内が暑かったので、涼みたかったというのもある。

店内にはやはり誰もいない。店主ご自慢の黒豚とんかつ定食を頼む。出てきたお冷が生臭かった時には注文をキャンセルして出て行きたくなったが、ゼンリンで観光ルートを調べたりしたかったので、ドキドキしながら待つことにした。

そしてついにとんかつ定食が出てきた。味噌汁は、普通の味だった。美味くもなければ、不味くもない。なんだ、気にしすぎたかと思ってとんかつに手をつける。うん、不味くない。不味くないのである。

これならスーパーの惣菜売り場のとんかつを買ったほうがよほど美味いと断言できる。ご飯はべちゃべちゃして最低だし、野菜の切り方は下手だし、素人に下手な切り方って言わせんなよ。仮にもプロなんだろう? ド素人のオレがネットでレシピ見ながら作ってた方が 2.8 倍美味いわ。蕎麦以外のあらゆるものがイマイチだった。かと言って蕎麦が抜群に美味いわけでもない。何なんだ。

涼しい場所で EeePC を使えたのが唯一の救い。喫茶店で散財したと思えば我慢できるか。 \1,300 くらいかかったが……

っていうか、何で客がまずい店に気を使わにゃならんのだ。根本的におかしい。

賭けに負けたとある昼下がり。

教訓 : 無意味な賭けに意義はない。

14時。筑波高原キャンプ場にチェックイン。 2 泊で \620 と素晴らしすぎるお値段。温泉がないのが難だが、町まではさほど遠くないから、私にはデメリットとまでは言えない。どうせ明日は霞ヶ浦あたりを観光するんだし。

車から荷物を降ろし、 90L のダッフルバッグやらクーラーボックスやらを担いで直線距離 150 m、労力的には 400 m の坂をえっちらおっちら登る。

私には、見晴らしが良い一番上の敷地こそ相応しい。ふはは。山頂まで行くし、木陰で涼しいしな。

というわけで、ここをキャンプ地とする。

15時。テント設営完了。

上の写真ではドマドームのフライの 1 つしか開放してないが、 3 方向のフライを全開放して寝室のベンチレーションも全開にすると、風がテント内を通り抜けていく。タープや木陰の下に陣取れば、涼しさはいや増すというものだ。

そんなドマドームの仕様に表れない唯一の欠点は、スリーブ式でかつ 3 ポール式のため、設営しづらいということだ。トムラウシの時にも思ったが、これ、強風下の設営は厳しいんじゃないか? DUNLOP が新型テント出したし、吊り下げ式の軽量テント欲しいなぁ。つーか年に数回しか使わないんじゃ、元取れねーって。

涼しいテントで優雅に昼寝。 17 時頃に起きた。

17:20。まだまだ明るい夕暮れの中を、ヒップバッグのみの軽装で登っていく。カメラや 4 kg 弱の三脚を担いでいるから、結果的に装備が重い。

登山ルートは 1 km 、コースタイムは 1 時間弱のお気軽さだが、坂が急で、意外にキツイ。写真を撮りながら、のんびり登る。

17:50。 0.5 km 地点に到着。やや緩くなってきたような気がする上り坂を、一歩一歩歩く。夕暮れにはまだまだ時間がある。間に合わなくたって、夜景が撮れればいいのさ。

18:20。山頂に着いた。ロープウェイもケーブルカーも時間外で、人の姿はほとんどない。一番上まで登ると風は強めで、メッシュのシャツだと肌寒い。ヒップバッグからレインウェアを出して着る。

ガスが出ていて、シャープな夕暮れは撮れなかったが、美しい風景だと思った。なるほど、これが見られるなら、山にも登りたくなる。思えばトムラウシはキツすぎた。日帰りライトウェイト装備ならまだしも、冬山用フル装備登山は、ただ登っているだけで瀕死だ。風景を楽しむどころではない。

これが体力がない者の登山だ。またやってみよう。ライトウェイトで。

19:10。下山して夕食を食べた。夏場はテント内で調理禁止。 3 方向がメッシュ状の風通しがいい土間部分とは言え、暑いわ。外でやれ外で。

そして苺大福おいしいです。

2012.05.20 茨城観光

霞ヶ浦総合公園を散策。

敷地内にあった国民宿舎、霞浦の湯で旅の疲れを解す。

キャンプ地に戻るも、ガスが出ていて昨日と同じ条件での撮影しかできないため、登山はしないことにする。同じ写真を量産するだけだ。

明日に備えて早めに就寝した。

2012.05.21 日蝕当日

いよいよ金環日蝕当日となった。3 時に起床。顔を洗ったり歯を磨いたりして、準備を整える。最後に忘れ物がないか確認。

3:40。ヘッドランプがなければ足元すら見えない暗闇の中を、山頂に向けて出発した。ロープウェイも動いていないし、登山客もまだ登るまい。撮影場所は押さえられるはずだ。

4:10。わき目もふらず歩き、 30 分で山頂まで来れた。登山客は 1 人だけ。そのうちちらほら登山客が増えてきて、ロープウェイが動く時間になると、一気に増えた。心配なのは、夜が明けても雲がかかっていることだ。

太陽の出る方角に雲が広がっている。

しかし杞憂だったようだ。強力な日差しに雲が一掃され、太陽が顔を出した。

太陽の光が予想以上に強かった。 F2.8 で、もっとも短いシャッタースピード 1/4000 で撮影したものだと太陽の輪郭を捉えられない。といって絞りすぎると光芒が出てしまう。太陽の輪郭がはっきり写らないのでは、日蝕撮影ができない。しまった。減光する ND フィルターを用意すべきだったか……

日蝕時、月が太陽の光を弱めた瞬間に、開放で写すしかない。その瞬間に一縷の望みを繋いだ。

FM ラジオを聴いていると、北関東以外は曇りがちで、日蝕観測は相当に微妙な状況らしい。箱根まで行ってたら雨に泣いただろう。筑波も標高が低いところではガスが出ていた。ただし、山頂からロープウェイの乗り場がくっきり見えていたので、そこまで車で来れば、山頂まで登らずとも太陽観測はできただろう。山頂は凄い人だったため、むしろその方がゆったり観測できたのではないかと思われる。

6:20。日蝕が始まった。皆が太陽を撮影する中、ふと真上を見上げると虹がかかっていた。果たして気づいた人はどれくらいいたのだろう。

※ ちなみにこの日、環天頂アークと言うそうな。エライ人から教えてもらった。

7:33。いよいよ金環日蝕だ。日蝕グラスを通してみると、綺麗なリングができている。 F2.8 で撮影してもリングは見えず、ただの光源と化している。絞ってみても変わりはない。

とりあえず時間の許す限り撮影するも、リングが写ることはなかった。こうして金環日蝕撮影旅行は残念な結果に終わった。

うーむ、やはり ND フィルターは必要か。しかし SAMYANG の 14mm レンズはフィルターつけられないんだよなぁ。角 ND フィルターを手持ちで撮影するのもありだなぁ。

次回、 2012/06/06 に起こる金星の太陽面通過までに ND フィルターを用意したとして、果たして広角レンズで金星を写せるか不安だ。というか、小さすぎてわからない気がする。かと言って望遠レンズで写すのは面白くないし、興味が湧かない。

はぁ、次は星野写真にしようかな。

Updated: 2015/7/29 水曜日 — 12:11:27

1 Comment

Add a Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Bloody Mary - blog © 2008 - 2016