First Creation 2007/01/27
Last Update 2007/10/31
Bloody Mary > Column > 2007/01/27 - Saturday

新港 - 黒ソイ

この寒い中、釣りに行ってきた。

新港

スノボは延期

今年の仙台は雪が少ない。おかげで初スノボは 2007 年になってからだったし、スプリングバレーは 30cm も積雪がなくて、滑走面はところどころ土が見え隠れしていた。それでも、2 回ほど大型の低気圧が来たおかげで、スプリングバレーの積雪は 1m を超えた。

しかし、ここ最近は雪が降らない日が続いて、滑走面は圧雪の上にガリガリで、積雪量も減って何とか 1m を維持しているという有様。あまりよろしくないコンディションである。

それ以外にもいくつかの事情が重なってスノボは取りやめになった。

準備

というわけで、暇をもてあました私と友人は、何するよ? ・・・釣り? このように想像力のなさを遺憾なく発揮して急遽青イソメ 500 円分を購入して七ヶ浜へ向かった。

冬場の海をなめてはいけない。泉ヶ岳をなめんなよ ( スプリングバレーに行く途中で見かける看板 )、くらいなめてはいけない 。防寒対策をとらないと多分死んでしまう。

生に執着するつもりはないが痛かったりするのはいやなので、ネットで仕入れたブレス・サーモ ( 超あったかい T シャツ ) と使い古しのボードウェアを着込んで出かけた。

この組み合わせは ファイター 3 人、シーフ 1 人、魔法使い 1 人、僧侶 1人の 6 人パーティくらい強い。何よりバランスがいい。今となっては忘却の彼方に置き去りにされてしまったウィザードリーのことで、誰の共感を得られるのだろうと思いながら車を走らせているうちに、何故か新港で釣りをすることになった。まったく行き当たりばったりな連中である。

まあ、新港では何年か前に 40cm 級のアイナメを上げたこともあるから、釣り場としては悪くはない。気がかりなのは、過去の戦歴を振り返ると、新港の冬は、大物が釣れるかまったく釣れないかというバクチ要素が高い気がするということだろうか。

途中、曲がるべき場所を 2回も間違って ( 1 回ならまだ被害は少なかった ) あぜ道を走り回り、引き返そうにも方向転換すらままならなくなりつつも、何とか新港にたどり着いたのが 16 時。 2 時間もやれまい。

ポイント

今回のポイントは、私の独断で、以前大物をあげたサーファーがいる海岸の隣のテトラ地帯にした。

写真を見ると分かるように、寒い中海で遊んでいる人たちが居る。まったくもってご苦労なことだ。と思いつつ、車を買ったから夏場はサーフィンで遊ぼうかとも考えるのだが、波待ちとか、いろいろな地方ルールが鬱陶しくて保留中。

ともあれ。

既に太陽が沈もうとしていた。オレンジ色の光が冬の海を暖かく見せているが、誤解してはいけない。とてつもなく寒いのである。その元凶は海から吹き付ける風である。遮るものが一切ない上に気温が低いから、体感温度は 0 ℃くらい。ところが、秘密兵器のブレス・サーモのおかげで大分寒さは軽減されている。そして、テトラを風除けにすることで、寒さを気にすることなく釣りができた。

ちなみに、下の写真ではテトラは逆 L 字型になっていて、堤防に沿って左方向にもずっとテトラ地帯が続いている。

砂浜の左側にあるテトラ地帯

写真の付け根あたり、テトラを中心としてサーファー側の内海?でアイナメを狙っていたが、潮の流れが悪かったため、左の外海方面で釣ることにした。

やがてオレンジ色の風景が彩度を落とし、蒼い闇で満たされると、波が高くなってきた。乾いていたテトラにまで波がかぶってくる。

ふと、仕掛けが根がかりを起こしたのを感じてあわてて竿をしゃくった。どうやら海草に引っかかったらしい。何度かしゃくるうちに外れたらしく、ゆっくりと引き寄せられてくる。エサが外れただろうから付け直そうとリールを巻いた。ところが、妙な手ごたえがある。テトラに糸がすっているのだろうか? と思ったら・・・ソイが釣れた。

唯一の戦果

タバコの長さが 8.8 cm 。写真から判断するにソイはタバコの 2.75 倍。つまり、 8.8 cm * 2.75 = 24.2 cm である。にもかかわらず、意外に重量級だった。肥えているからだろう。

撤退

足場の悪いところで夜釣りは危険すぎる。場所を変えようということで、対岸にある岸壁に向かったが、さっきより風が 100 倍くらい強く吹き付けて、あまりの寒さにギブアップ。終了となった。釣果はソイ 1 匹のみ。

時間があまったのでウィンニング・イレブン 9 で対戦でもしようということになり、壊してしまったため PS2 のコントローラー 2 個を買って帰ったら肝心のゲームが起動しない。CD の読み取り面に傷がついたためらしかった。ルーターのパフ ( シルバーの指輪を磨いたりするやつ ) で磨いたら余計読み取れなくなったので、あきらめて中古を買いに行った。何で同じゲーム買わにゃならんのだ。 1,500 円である。

調理方法 ( 南無 )

ソイは酒蒸し、というか、酒煮にした。いざ捌こうとしたら、まだ生きていてかなり焦る。ぬめりを落とすため、塩水に漬けておいたら完全に生き返った。グハッ。

生き返ったソイ

  1. 頭とうろこを落としてアラを取り除き、開く。エラがえらく硬い・・・いや、マジで。エラを切ってもなかなか死なず、暴れてスプラッタ。
  2. 背骨から血合いを取り除いて塩をふる。頭を落としたのに、ぴくぴく動く。
  3. 蒸し器に昆布を敷き、白身を下にしてソイを乗せる。水の変わりに酒を。ちなみに写真の昆布は味噌汁の出しを取ったでがらしで、それを使ったわけではない。アクアゾーンの水草がわり。
  4. 10 分程度蒸して完成。ソイの大きさによって加減すること。

上記は酒蒸しの手順だが、今回は、酒煮にした。上記の方法で酒に浸して煮るだけ。食べてみると、これが結構美味い。カレイのように濃厚な白身 ( 味は違うが )。次もまた釣り上げたいものだ。

去年、携帯に便利なロッド ( 折りたたむと 45cm ほどになる ) が壊れてしまったので、買い換えようという誘惑に駆られる今日この頃。それを買う金は・・・マジヤバイ。

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