Bloody Mary  

First Creation : 2005/07/18

Last Update : 2006/11/08

Bloody Mary > Technical Notes > Plamo Linux 覚書 1 - インストール直後

Plamo Linux 覚書 1

自宅で鯖を立てたくなって、Linux をインストールすることにした。どのディストリビューション(RedHat, Vine Linux, turbolinux, Slackware, Debian GNU/Linux)にするか迷いに迷い、行き着いたのが Plamo Linux。

心惹かれたフレーズは、自分を育てる Linux。

裏を返せば全てを自分で管理しなければならないということ。これがまた・・・

インストール

Welcome to Plamo Linux Home Page で Plamo 4.02 の CD Image (2枚組み) を拾ってきて CD に焼いて、CD からインストールを行った。なお、現在 (2006/11/08) の最新版は 4.2 のようだ。

パテーションの区切り方にも凝るような、こだわりのある人でもなければ、インストールは簡単。私は作者お勧めの最小インストールを行った。どうせ遠隔でしか Linux 使わないしデスクトップ環境は不要だ。

パッケージのインストール

インストール直後に必ず行わなければならない作業がある。でないとソースのコンパイルとかできないし。Plamo Linux の Disc1 をマウントしてから行う。具体的には、ドライブに CD をセットして

# mount /dev/cdrom /cdrom

これで CD-ROM が /cdrom ディレクトリにマウントされた。続いてコンパイルに必要と思われるパッケージのインストールを行う。

# installpkg /cdrom/plamo/d/gcc-3.3.2-i386-P1.tgz
# installpkg /cdrom/plamo/d/binutils.tgz
# installpkg /cdrom/plamo/d/linuxinc-2.4.29-i386-P1.tgz
# installpkg /cdrom/plamo/d/autoconf-2.59-i386-P1.tgz
# installpkg /cdrom/plamo/d/automake-1.8.3-i386-P1.tgz
# installpkg /cdrom/plamo/d/libtool.tgz
# installpkg /cdrom/plamo/d/libc-2.3.3-i586-P1.tgz    // stdio.h 等のヘッダ
# installpkg /cdrom/plamo/d/gmake.tgz    // make

なお、以下のパッケージはインストール済みだった。

  • /cdrom/plamo/a/glibc-2.3.3-i586-P1.tgz
  • /cdrom/plamo/d/perl-5.8.4-i386-P1.tgz

「デフォルトで make すらできないのはサスガ Plamo 」 と思わせる。

ライブラリ関係のコンパイルを行おうとしたら make がなくて途方にくれた。その後、 installpkg で make をインストールすればいいことを知る。それまでは拾ってきた make のソースから make を make しようとして・・・でも make が入ってないからできない! この文体からは想像つかないほどの苦悩、まるで卵の殻を割らないで黄身を取り出すに等しい。

分かる人には何でもないことが、初心者にはツライという話。どんな事でも 「こんな簡単なことが分からないのか!」 という考えは、傲慢で危険。

数学者に 「複素代数多様体が分からない? そんなのは基本だ!」 と言われても困ってしまうのと同じように、 Windows しか知らない人に configure&make とか言っても となるわけで、全てにおいてそれが正しいとは思わないけど、相手が分からない事情を推察できる程度の想像力は持ちたいと思う今日この頃。

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